Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

インターメディアテク INTERMEDIATHEQUE

■インターメディアテク(IMT)寄付研究部門の発足
このたび、東京大学総合研究博物館は、2009年4月1日より向こう4年間にわ たって、JR東京駅前丸の内の旧東京中央郵便局舎に「インターメディアテク」 (IMT)を標榜する「国際的な学術・文化の総合ミュージアム」を開設するため、 本格的な準備作業を始めることになりました。この事業は、2008年9月16日に国 立大学法人東京大学日本郵政株式会社と取り交わした確認書を基に、上記二者 に郵便局株式会社を加えた三者が基本協定を結び、それに拠り日本郵政株式会社と郵便局株式会社の二者が大学に対しておこなった寄付に基づき遂行されるものです。施設竣工までの準備作業ならびに開設後の学芸業務のイニシアティヴを執るのは、総合研究博物館に附設された「インターメディアテク(IMT)寄付研究部 門」で、旧局舎の保存改修工事の進捗をみつつ、2012年に予定される新施設開館 に向けて必要となる業務を同研究部門が担うこととなります。

■「インターメディアテク」(IMT)とはなにか
東京大学総合研究博物館日本郵政株式会社、郵便局株式会社の三者の連携の 基で運営される「インターメディアテク」(IMT)の名称を、あえて日本語に訳す なら「間メディア館」とでもなろうか。そのことから自ずと明らかな通り、建設 途上にある新文化活動拠点は、各種表現メディアの先駆的・創発的な融合を試み ることでミュージアム事業枠の拡大を目指すという一義的な使命と別に、「統合 的ミュゼオグラフィー」なる新たな表現コンセプトを、21世紀の総合的文化事業 の可能なるあり方の一つとして例証してみせることを、その使命の一つに掲げて いる。「ミュージアム」を標榜しない実験的なミュージアムすなわち、博物館施 設をただ単なる保存、列品、公開の場としてでなく、各種メディアの融合を促す 表現、創造、発信の場に転換しようとする企図の点で、この統合的文化創造実験 館は、既存の美術館・博物館等の文化施設と一線を画している。

http://www.intermediatheque.jp/