Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

『アトリエ・ワン コモナリティーズ ふるまいの生産』

変えられるものと、変えられないものを見極めること。なぜそこにあるのかと考えること。「個」−「公」から、「共」の建築・都市へ。建築デザインによる「大きな船」のつくり方。


本書では、アトリエ・ワンの「コモナリティ」をめぐるさまざまな思考と作品を紹介。アトリエ・ワンが行なってきた都市リサーチ、世界各地で出会ったコモナリティ・スペースの収集と分析、「コモナリティ」を考えるための建築・思想書の再読、そして芸術創造、歴史、社会哲学論の観点から「コモナリティ」を考える3つの対話も収録。アトリエ・ワンによる、方法論を超えた壮大なデザイン論。


■目次
・建築におけるコモナリティ 塚本由晴
・コモナリティ会議 ふるまいと関係性の方法論
 田中功起×塚本由晴×貝島桃代
・都市空間における人々のふるまい 東京工業大学塚本由晴研究室
・ふるまいの生産と街で人々が生きる条件 塚本由晴
 コペンハーゲンの橋/リュクサンブール公園の椅子
 アンダルシア系住民の鳥かご/マウアーパークの「ベアピット・カラオケ・ショー」
 イビラプエラ公園のキャノピー/天壇公園の朝/上海の自転車
 ワールドカップ日本チームの勝利に沸く六本木交差点
 東京工業大学の花見/ライン川の水泳/ガラタ橋の釣り
・コモナリティ会議
 いまあるものを認めること。なぜあるのかと考えること
 中谷礼仁×塚本由晴
・コモナリティ読会 コモナリティを灯す33冊
 東京工業大学塚本由晴研究室 佐々木啓+能作文徳
・「コモナリティ」をめぐる言葉 佐々木啓
・コモナリティの広がりを捉えるための33の「言葉」
・コモナリティ会議 空間と個の全体 コモナリティの方へ
  篠原雅武×塚本由晴
アトリエ・ワンによるパブリック・スペースのデザイン
 みやしたこうえん
   みやしたこうえんにおける公民連携の試み
 北本駅西口駅前広場改修計画
   北本らしい顔の駅前つくりプロジェクトにおけるふるまいの生産
 BMWグッゲンハイム・ラボ ニューヨーク
 BMWグッゲンハイム・ラボ ベルリン
 BMWグッゲンハイム・ラボ ムンバイ
  移動する実験室「BMWグッゲンハイム」で見出された現代都市の諸問題
 カカアコ・アゴ
  地域の人材をネットワークにしてるくるコミュニティが協業する広場
・コモナリティの展望 塚本由晴

http://www.xknowledge.co.jp/book/detail/86480009
http://www.amazon.co.jp/dp/486480009X


◇ 特集 201405 - 10+1 web site|テンプラスワン・ウェブサイト

コモナリティ会議 04:「測り得ないもの」に開かれた建築の "知性" と "想像力" のために


塚本由晴アトリエ・ワン)+榑沼範久(横浜国立大学大学院教授、思想、芸術論)
コモナリティをつなぐために──増山たづ子の「すべて写真になる日まで」展を通して


貝島桃代(アトリエ・ワン
建築的知性:生きていることの条件において──「マイクロ・パブリック・スペース」展によせて


柳澤田実(関西学院大学神学部准教授、哲学)
PICK UP:
【書評】大西麻貴+百田有希/o+h『8 stories』|能作文徳:《二重螺旋の家》における「時間」をめぐって

能作文徳(建築家、東京工業大学大学院建築学専攻助教

http://10plus1.jp/monthly/2014/05/-04-1.php