Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

ヴィルヘルム・ハンマースホイとアンドレイ・タルコフスキーとカール・ドライヤー

◇ Rustles Hid Themselves in Shadows.... - Woolgathersome
http://woolgathersome.blogspot.com/2008/12/vilhem-hammershi-1864-1916-vilhelm.html
ハンマースホイの絵画からタルコフスキーの『サクリファイス』『鏡』へ。
「His work is long and slow」というリルケの言葉が紹介されています。


◇ Vilhelm Hammershøi - Sublime Things

Vilhelm Hammershøi. Amazing Danish painter. Truely the poetry of silence. Imagine a Tarkovsky camera floating through these empty rooms (like this sequence shot from The Mirror). As if carried by birds.

http://www.kristian-andersen.com/blog/?p=1204


◇ HAMMERSHOI Y DREYER (Exposición en Barcelona) - Pasión Silente
http://pasionsilente.blogspot.com/2007/04/exposicin-hammershoi-y-dreyer.html


◇ CCCB :: Exhibition Hammershøi and Dreyer - Centre de Cultura Contemporània de Barcelona
http://www.cccb.org/en/album?idg=17292
http://www.cccb.org/en/exposicio-hammersh_i_and_dreyer-10917
バルセロナ現代文化センターで開催された「ハンマースホイとドライヤー」展の展示風景と概要。


YouTube - El descobriment de Hammershøi i Dreyer
http://www.youtube.com/watch?v=_yEiwQIEfIs
ハンマースホイとドライヤー」展の紹介番組。


◇ Vilhem Hammershoi の展覧会 - gyuのバルセロナ便り
http://gyuopera.exblog.jp/6416450/


◇ 'Hammershoi i Dreyer'

ハンマースホイとドライヤー。世紀転換期の画家と、ひと世代下の映画監督。二人のデンマーク人の関係(基本的には前者から後者への影響)をテーマに、2006年から2007年にかけてコペンハーゲンバルセロナで行われた展覧会の図録。
本文はカタラン語で、後ろにごく小さな活字でスペイン語訳と英訳が掲載されています。

豊富に盛り込まれたドライヤーの作品の写真、充実した文献リストは価値が高い。4本ある論考は、単純な影響や表面的な類似の指摘にとどまらず、例えば写真というテクノロジーの視点から両者を眺めるなどより高度な考察を加えたものもあり、読み応えがあります(ただ個人的には、耳に聞こえない周波数の轟音が常に鳴り響いているような異様な運動感・強度を持つドライヤーの画面と、空気までが石化したようなハンマースホイのそれとの間には類似よりも断絶が大きすぎるという印象が強く、どうしても説得されませんでしたが)。

http://www.amazon.co.jp/Hammershoi-i-Dreyer-L-Almonacid/dp/8498031389
アマゾンのカスタマーレビューより。


◇ Vilhelm Hammershøi and Carl Dreyer - Some Came Running

 勉強になったのは、ハンマースホイが1916年に亡くなったときに追悼展覧会が開催され、それに若きドライアーが訪れて、処女作『裁判長』(1918年)の製作に非常なる影響を受けたという点。このことはドライアー自身がインタヴューのなかで言明しているそうだが、ハンマースホイとドライアーの関係を最初に指摘したのはポール・バズというデンマークの小説家らしい。簡潔な画面構成と、孤立した人物像というスタイル的な類似から、女性(とくに母親)の影響、厳格な性格、同時代的な無理解(と一部少数からの熱狂)といった状況と受容における連関まで包括的にそのつながりを指摘するものであった。


 ただし5年前にドライアー特集に通いつづけた者としては、やはり両芸術家の相違も気にならないではない。ハンマースホイのもっとも特徴的な肖像は、なによりも具体的な貌を奪われた女性である。だがドライアーにおいて強烈なのは、あの正面から捉えられた顔である。『裁かるゝジャンヌ』のジャンヌの顔、あるいは『奇跡』のインゲの顔。なるほど『あるじ』では人物が後ろ姿で捉えられたショットが存在していたように記憶するがあれは男性であった(ハンマースホイの絵画で、後ろを向いているのはいつも女性である)。

 もう一つは視線である。ときに無人の室内空間を描いたハンマースホイに対し、ドライアーは徹底して人間を捉える。とくにトーキー以後のドライアーは二人の人物が、けっして視線を合わせることなく対峙して厳しい対話を重ねるというスタイルがとられている。ハンマースホイの絵画でも、複数の人物を描いた肖像画は存在する。だが圧倒的に多いのは一人を描いたものだ。

http://d.hatena.ne.jp/SomeCameRunning/20080930

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YouTube - Sacrificio - Andrei Tarkovsky
http://www.youtube.com/watch?v=08uZvJClLC8
タルコフスキーサクリファイス』より。


YouTube - escena de Offret
http://www.youtube.com/watch?v=9p0yrXNOW8I
タルコフスキーサクリファイス』より。


YouTube - Tarkovsky - El sacrificio
http://www.youtube.com/watch?v=Io7IMpKTQe8
タルコフスキーサクリファイス』より。


YouTube - Andrei Tarkovsky - Offret (1986)
http://www.youtube.com/watch?v=ahxujJlYwZU
タルコフスキーサクリファイス』より。


YouTube - Andrei Tarkovsky - Mirror
http://www.youtube.com/watch?v=-pu49SYGRnk
タルコフスキー『鏡』より。


YouTube - "The Mirror" trailer
http://www.youtube.com/watch?v=uXYfRkuA3cM
タルコフスキー『鏡』予告編。


YouTube - Tarkovsky's Mirror Set to Arvo Pärt's Mirror in the Mirror
http://www.youtube.com/watch?v=dweiGyjxhHs
タルコフスキー『鏡』の映像を再編集。音楽はアルヴォ・ペルト「spiegel im spiegel」。


YouTube - Andrey Tarkovskiy "MIRROR"
http://www.youtube.com/watch?v=4hLJyT_TeIQ
タルコフスキー『鏡』より。


YouTube - Tarkovski Zerkalo (The mirror)
http://www.youtube.com/watch?v=GC9ciRNW6DU
タルコフスキー『鏡』より。


YouTube - Ordet (Carl Theodor Dreyer, 1955) A Cinematic Miracle
http://www.youtube.com/watch?v=TBtJyaOUmcM
ドライヤー『奇跡』より。


YouTube - Ordet
http://www.youtube.com/watch?v=mnwCaOz4YLU
ドライヤー『奇跡』より。

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>>>不在の絵画:ヴィルヘルム・ハンマースホイ展 - やぶいぬ日記
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20081223#p4


◇ 「ハンマースホイ展」 - 弐代目・青い日記帳
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1527