Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

東京ゲーテ記念館公式サイト

東京ゲーテ記念館
114-0024 東京都北区西ヶ原2丁目30番1号
tel.: 03-3918-0828
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◇ 粉川忠と東京ゲーテ記念館 - バートランド・ラッセルポータルサイト
http://russell-j.com/kogawa-tadashi.htm


◇ Q_and_A - 東京ゲーテ記念館

A:  一般には斎藤緑雨が言ったということになっています。しかし、当館のこれまでの調査でも、その原典を参照できていません。従いまして、緑雨が本当にそう書いたのかどうかも不明です。
推測では、緑雨が新聞か雑誌で書き、それが広まったのかもしれません。『斎藤緑雨全集』は緑雨の書いたものをすべて収録しているわけではありませんので、そこに発見できなかったからといって、彼が言っていないということにはなりませんが、新聞などの匿名コラムが好んで使う言葉ですので、(これも推測ですが)新聞にありがちな孫引きの孫引きで、もとは緑雨とは別の人間が書いた可能性もあります。
ちなみに、言語学者の矢崎源九郎は、『日本の外来語』(1964年、岩波書店)のなかで、次のように書いていますが、出典は挙げてはいません。

表記の上ではゴエテ、ギューテ、ギェーテ、ギューテ、ギョート、ギョーツ、ゲーテ、ギュエテ、ゲォエテ、ゴアタ、グウィーテ、ゲヱテー、ゲーテー、ゲェテー、ギョウテ、ギヨーテ、ギョーテ、ギョーテー、ギヨテー、ゴエテ、ギョテ、ギヨヲテ、ギヨオテ、ゲョーテ、ゲヨーテ、ゴエテー、ゲエテ、ギヨエテ、ゲイテ、ギョエテ、と、じつに二十九通りの書き方があるという。「ギョーテとは俺のことかとゲーテ言い」という、斎藤緑雨の川柳すらも生まれているほどである。(170ページ)

http://goethe.jp/Q_and_A/q_goethetowaorenokotoka.html