Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

竹内一郎『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』(講談社)が

第28回サントリー学芸賞<芸術・文学部門>に……。
http://www.suntory.co.jp/news/2006/9630.html
http://www.suntory.co.jp/news/2006/9630-2.html#takeuchi


サントリー学芸賞is Dead! 手塚治虫=ストーリーマンガの起源が受賞 - AYS:
   http://d.hatena.ne.jp/AYS/20061109
   http://d.hatena.ne.jp/AYS/20061112
サントリー学芸賞はその歴史に大きな汚点を残した - 宮本大人のミヤモメモ
   http://d.hatena.ne.jp/hrhtm1970/20061109
   http://www.geocities.jp/miyamo_room/
◇ 『手塚治虫=ストーリーマンガの起源サントリー学芸賞! - 夏目房之介の「で?」
   http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2006/11/post_fa96.html
竹内一郎手塚治虫=ストーリーマンガの起源』 - 紙屋研究所
   http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/storymanga.html
   http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/storymanga2.html
   http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/
◇ 探そう! 「手塚治虫=ストーリーマンガの起源」突っこみ十選 - 白拍子なんとなく夜話
   http://d.hatena.ne.jp/y-shirabyoushi/20061111
   http://d.hatena.ne.jp/y-shirabyoushi/20060309
◇ 悲しい本「手塚治虫=ストーリーマンガの起源」 - 漫棚通信ブログ版
   http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2006/02/post_8071.html
◇ 忘れられた80年代少女まんがの展望へ向けて - ad-lib-comic-log
   http://comiclab.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/80_08b3.html
◇ 買ってきました、竹内一郎手塚治虫=ストーリーマンガの起源』 - 伊藤剛のトカトントニズム
   http://d.hatena.ne.jp/goito-mineral/20060216
サントリー学芸賞事件+九州大学論文博士審査にまつわる疑惑 - 伊藤剛のトカトントニズム
   http://d.hatena.ne.jp/goito-mineral/20061113

ただ、ひとつ付け加えるとすれば、亡くなられた九州大学教授・日下翠氏も含め、九大関係者および件の博士論文の審査に呼ばれた方の責任については、もっと追求されてもよいと思います。


参考:真面目なふざけ、適度な過剰 id:K416:20061109:1163072076

 で、この博士論文が元になったのが、学芸賞を受賞した、『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』だと。
 俺は行ってないんだが、博士論文の公開審査に行った友人たちが口を揃えて「あれはアリなのか?」とか言ってて。
 どっちにしても、そんな風な評判がある論文が元になった本が、学芸賞なんて取ってしまうと。ますます読まれて、ますます「こういう論文でも学位取れるんか」ってことになってしまうんじゃないか?俺の論文も含めた、他の学生たちの論文まで色眼鏡をもって見られてしまいかねない。それは困る。 

ぼくは直接の関係者ではなく、大学人でもないので(竹内氏の著書で名前が出ている)日下氏以外の方の実名をあげるのは控えておきますが、いずれ表に出てくるのではないかと思います。
ただ、彼らが学問という営みに対する信頼に大きな傷をつけたことは、末永く記憶されていいでしょう。これは、マンガとかマンガ論の範疇を超えた話です。


大関係者はおそらく「マンガについて論じること」をなめてかかっていたのでしょう。いい加減なものでも通る世界だと思っていた。しかし、あたりまえの話ですが、それは他の分野と同様、きちんとものを考えているか、先行研究を踏まえているかといったことが問われなければならないものです。それだけのシンプルな話です。なめてかかっていたのはサントリー学芸賞審査員である三浦雅士氏も同様だと思います。でなければ、ここ三十年ほどのマンガ批評・研究の蓄積をまったく「見ない」態度を取れるわけがありません。

手塚治虫=ストーリーマンガの起源 [著]竹内一郎 - 書評 - BOOK asahi.com
   http://book.asahi.com/review/TKY200604110250.html

作者は『人は見た目が9割』というベストセラーを生みだした著述家で、マンガの原作や戯曲の執筆も手がけている。本書は、その作者が九州大学に提出した学位論文を平易に書き改めたものである。

 ※強調部分引用者 っていうか、中条省平までもが好意的な書評を書いていたようです。
  新書だからってことで、軽く読み飛ばして書いたのかもしれませんが。。。
 ※中条省平『読んでから死ね!現代必読マンガ101』(文藝春秋
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163650202
◇ 非-愛国者よりの提言/ニッポン・ストーリー・マンガの起源 - 「工事現場から」へ
   http://d.hatena.ne.jp/YADA/20061112
◇ マンガ研究は、学業として足りていない - 「工事現場から」へ
   http://d.hatena.ne.jp/YADA/20061113
◇ 「現状」への軽蔑、「起源」への欲望 - ハナログ
   http://d.hatena.ne.jp/hanak53/20061110
◇ 不幸な事態、岩尾本 - 拓殖のあと〜齋藤一の日記
   http://d.hatena.ne.jp/hspstcl/20061112#1163298892


◇ 第28回サントリー学芸賞<芸術・文学部門>選考委員
大岡信(詩人) 大笹吉雄大阪芸術大学教授) 高階秀爾東京大学名誉教授)
芳賀徹京都造形芸術大学学長) 三浦雅士(文芸評論家) 渡辺裕(東京大学教授)


日本マンガ学会
http://www.kyoto-seika.ac.jp/hyogen/manga-gakkai.html
http://www.kyoto-seika.ac.jp/hyogen/page/aisatsu.html
 ※役員の情報は更新されていないようです。
http://wpedia.search.goo.ne.jp/search/%C6%FC%CB%DC%A5%DE%A5%F3%A5%AC%B3%D8%B2%F1/detail.html?LINK=1&kind=epedia
http://www.tinami.com/x/report/15/page1.html
http://www.tinami.com/x/report/17/page1.html
http://www.tinami.com/x/report/14/


◇ アニメ大使設置…麻生外相本気 - スポーツ報知
   http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20061110-OHT1T00014.htm
◇ 「アニメ大使」「マンガ大賞」創設…麻生外相の諮問機関が報告書 - イザ!
   http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/diplomacy/26895/
◇ 「漫画やアニメ、外交に活用を」外相諮問機関が提言 - YOMIURI ONLINE(読売新聞)
   http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20061111i107.htm


● インタビュー・この人がすごい! 『人は見た目が9割』大ヒットは偶然ではない!? 竹内一郎
  http://www.timebooktown.jp/Service/clubs/00000000/interview_06_01.asp
  http://www.timebooktown.jp/Service/guide/company.asp(自社広?)
日経ビジネス書評 『新刊の森』-2006年2月20日〜3月6日:読もうよビジネス書
  http://www.4mo4.com/biz/2005/04/200622036.php
  ※下にスクロールすると6冊目の書評がインタビューになっています

竹内一郎 さいふうめい オフィスワンダーランド

http://www.office-wonderland.com/
http://www.office-wonderland.com/saifumei/diary/diary_06.html
http://www.office-wonderland.com/link/link.html


それにしても、この竹内一郎さいふうめいという方は、阿佐田哲也色川武大)を元ネタに
散々かっぱぐだけかっぱいどいて、『勝負師伝説哲也』とその関連書籍の表紙に
阿佐田哲也のクレジットを入れてないのはどういうことなんでしょう。
竹内一郎さいふうめいが稚拙なコラージュを駆使して作成した原案の、
その原作にあたる阿佐田哲也の著作は単なるタネ本扱いなんでしょうか。


『勝負師伝説哲也』関連のメディアミックスものにしてもそうです。
“(c) さいふうめい星野泰視講談社/「哲也」製作委員会”としかなっていません。


ここ(http://shop.kodansha.jp/bc/magazines/hon/0603/index02.html)の記事にも
阿佐田哲也の名前がまったく見当たりません。
「 さ す が 音 羽 式 デ ッ ド コ ピ ー 」
といったところでしょうか。


※ちなみに私は、阿佐田哲也の文庫化された著作については、ほぼすべて読んでいます。
 『勝負師伝説哲也』は、『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』と同じ版元である講談社
 『週刊少年マガジン』に連載されていたころから、酷い内容のシロモノだと思ってました。
 竹内一郎さいふうめいのサイトにアップされている文書を読んでみてもわかりますが、
 おそらくこの方は、阿佐田哲也の作品には殆ど敬意を払っていないんじゃないでしょうか。
 できれば、そのへんをネタにからめつつ、
 西原理恵子女史&竹書房系フレンズあたりが、
 竹内一郎さいふうめいをいじり倒してくれることを期待したいものです。