Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

神奈川県民ホール開館35周年記念展「日常 場違い Everyday life Another space」@神奈川県民ホールギャラリー

雨宮庸介 Yosuke Amemiya  泉太郎 Taro Izumi  木村太陽 Taiyo Kimura
久保田弘成 Hironari Kubota  佐藤恵子 Keiko Sato  藤堂良門 Ramon Todo
12月16日(水)〜1月23日(土)

6人の気鋭作家による“場違い”な展覧会

「沈黙から 塩田千春展」(2007年)、「小金沢健人 あれとこれのあいだ」(2008年)など近年、気鋭の若手アーティストによる
大規模なインスタレーションを紹介している神奈川県民ホールギャラリー。開館35周年を記念する本展は、国内外で活躍し、
日本初出品を含む6名の作家による「日常 場違い」と題した展覧会です。「日常」という私たちにとって身近な素材をテーマやモチーフとしながら、
違和感、異次元、大きな時間の流れを感じさせる作家たちが新作インスタレーションを制作、展示します。
6人の個展が県民ホールギャラリーの独特な構造と空間で“場違い”に出会い、約1300?の会場に“場違い”な日常世界が広がります。是非お楽しみください。

http://www.bachigai.info/
http://www.kanakengallery.com/


◇ 日常 場違い | イベント情報

アーティスト・トーク
12月20日(日) 13:00 泉太郎、15:00 木村太陽
12月26日(土) 14:00 雨宮庸介
12月27日(日) 14:00 久保田弘成、終了後パフォーマンス
1月9日(土) 14:00 佐藤恵子 ゲスト:針生一郎(評論家)
1月10日(日) 14:00 藤堂良門


久保田弘成 《Berlin Hitoritabi》 パフォーマンス
作家による自動車 (トラバント) を回転させるパフォーマンス
会場:神奈川県民ホール 前庭
スケジュール:12月27日(日)、1月10日(日)、11日(月・祝)、16日(土)、17日(日) 各16:00開始予定
*天候やその他の事情により日時が変更または中止になることがございます。
あらかじめ、ホームページやお電話にてご確認ください。

http://www.bachigai.info/events/

末永史尚 スコット・オルソン「Painting Painting」@MISAKO & ROSEN(ミサコ&ローゼン)

12月16日(水)〜12月27日(日)
http://www.misakoandrosen.com/exhibitions/09/11/
http://www.misakoandrosen.com/
末永史尚さん(id:kachifu)とスコット・オルソンさんの2人展の第2期が今日から始まります。


◇ 末永史尚 スコット・オルソン「Painting Painting」第2期 - につき(はてな
http://d.hatena.ne.jp/kachifu/20091213/p1

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◎ suenaga fuminao website
http://www.fumisue.sakura.ne.jp/


◇ Scott Olson - OVERDUIN AND KITE
http://www.overduinandkite.com/OlsonArchive.htm


◇ Scott Olson on artnet
http://www.artnet.com/artist/12847/scott-olson.html

CAMP「現在のアート<2009>」(MAGNETICS@SunshineStudio)関連

◇ #mgntcs - Twitter Search
http://twitter.com/search?q=%23mgntcs


◇ summer-camp 12/15/09 03:55AM, summer-camp 12/15/09 03:55AM - camptv on USTREAM. Conference
http://www.ustream.tv/recorded/3121666


◇ summer-camp 12/15/09 04:36AM, summer-camp 12/15/09 04:36AM - camptv on USTREAM. Conference
http://www.ustream.tv/recorded/3122460

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◇ 091215 - CAMP

メディウムの可塑性」
粟田大輔(美術解剖/美術批評)

「2009年清掃事業報告」
岩井 優(美術家)

「タイトルなし」 ※今年、印象的だったChim↑Pomの活動について
卯城竜太Chim↑Pom

「『親しみやすさ』の力学—この10年をふり返って」
蔵屋美香東京国立近代美術館チーフ・キュレーター)

「活動報告」
作田知樹(Arts and Law ディレクター)

「“愛される美術館”に求められるアートの公共性」
竹久 侑(水戸芸術館現代美術センター学芸員

「政治性について」
崔 敬華(キュレーター)

「作品を作る/作らせる技術について」
冨井大裕(アーティスト)

「穴のある壁 < 穴のない壁 < 壁のない穴(仮)」
橋本 聡(アーティスト)

「緊急声明:A君を即時釈放せよ、あるいは、現代の表現者たち」
藤井 光(美術家/映像ディレクター)

「レジデンスのこれから、について考える」
堀内奈穂子(キュレーター/AIT[Arts Initiative Tokyo])

「美術/ドキュメント/コミュニティ」
山城大督(美術家/Nadegata Instant Party)

http://ca-mp.blogspot.com/2009/12/091215.html
http://ca-mp.blogspot.com/


◇ CAMP (notes_on_camp) on Twitter
http://twitter.com/notes_on_camp


◎ MAGNETICS
http://wearemagnetics.org/

バトルトーク - BATTLE TALK RADIO アクセス - TBS RADIO 954kHz

アクセス新人王決定戦!若手論客大集合!
経済不安、雇用問題、自殺者増加に少子高齢化
これからのニッポン、
若者は何に希望を持てばいいと思いますか?
(フリーアンサーです。選択肢はAを選んでください。)


★ゲストは、経済学者・飯田泰之さん、
 フリーライター速水健朗さん、
 評論家・宇野常寛さんが、スタジオ生出演!
インターネットのストリーミング放送も実施!

https://tbs954.jp/CGI/ac/btt/btt_talk.cgi
http://tbs954.jp/ac/index.html
生放送を radio SHARK で聴いてます。
酔っぱらってるからか面白いです。
宇野常寛さんの語り口が興味深いです。
速水健朗さんはいつもどおり安定感あり。
飯田泰之さんのトークを聴くのは初めてです。


◇ radio SHARK - FM Radio for Mac/PC - Griffin Technology
http://www.griffintechnology.com/products/radioshark/
http://www.griffintechnology.com/


>>>決断主義トークラジオ
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20081031#p12


>>>「ライトノベル的 VS ケータイ小説的」―ファスト風土の文学的想像力―@ジュンク堂新宿店 打ち上げの映像
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080910#p2

再々録(http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080624#p5)

■「石田衣良化」=「キミドリの神様化」という名のライフハック、あるいは文筆業界「波のうえの魔術師」作戦
◇ もう専業ライターという職業は成り立たなくなる、もしくは「石田衣良化」について - 【B面】犬にかぶらせろ!

しかも、雑誌業界は前よりも風通しが悪くなっているから、仕事は下の世代のライターにはなかなか回ってこない。それでもライターで食っていこうとするなら、ライターを通して副業をゲットしていくしかない。それをうまくやることを僕は石田衣良化と名付けている。

石田衣良化とは、自分がイケメンであることに疑いを持たず、本を出す時には帯にも表紙にも自分の顔を出すことをいとわないという努力を指す。そうして、チェックの黄緑のジャケットを着てワイドショーに出演することで、レギュラーコメンテーターという副業をゲットするのだ。僕はまだ本に自分の顔を出してはいないが、黄緑のチェックのジャケットはもう用意している。

http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20080624/writer


googleで画像検索してみましたが、黄緑のチェックのジャケット姿は見当たりません。。。
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&q=%E7%9F%B3%E7%94%B0%E8%A1%A3%E8%89%AF&lr=&um=1&ie=UTF-8&sa=N&tab=wi


速水健朗さんの今回のネタの結びは、
たまたまテレビか何かで見た石田衣良氏の服装(衣装?)と、
その著書『骨音 池袋ウエストゲートパークIII』のなかの一篇「キミドリの神様」の
2つから発想されたものなのかもしれません(読んでませんが)。
「キミドリの神様」って、それは石田さん、あなた自身でしょ。みたいな。

池袋の地域通貨、「ぽんど」の偽札が発見された。おれたちの街、おれたちの通貨と信用を守るために、池袋ウエストゲートパークからマコトは再び立ち上がった――「キミドリの神様」(石田衣良)。



殺人格差 ミステリー傑作選 日本推理作家協会 講談社
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2755629

2番目の「西一番街テイクアウト」はいまいちだったので飛ばして3番目の「キミドリの神様」は地域通貨を扱ったものでネタとしても面白い。地域通貨をやっているNPO暴力団とのからみがI.W.G.P.っぽいテーストを醸す。この「キミドリの神様」で気に入ったのが冒頭の入りの所

一枚の紙切れを通貨にするのは、日本国政府でも日本銀行でもない。おれやあんたみたいな普通の人間が、一万円札には一万円の価値があると単純に信じてるからにすぎない。宗教と同じだ。みんなが信じることで、神様は神様でいられる。だから一度でも金というものをみんなが疑い始めれば、紙幣にくっついた幻想はぐにゃぐにゃとゼリーみたいに溶け落ちて、そいつは工芸品のような見事さで印刷されたただの紙切れに戻る。

という部分がなかなか気に入った。この世のほとんどの価値観は「みんなが信じているから」あるに過ぎない。自分が本当に信じるものを見つけるのが自分の人生の価値観を定義する方法なのかもしれない。



骨音―池袋ウエストゲートパーク III / 石田 衣良 @sarunoie
http://www.mlab.t.u-tokyo.ac.jp/~saru/archives/000011.php

この冒頭部分を言い換えれば、
「一人の物書きを通貨にするのは、日本国政府でも日本銀行でもない。おれやあんたみたいな
普通の人間が、物書きの原稿には一般人の原稿以上の価値があると単純に信じてるからにすぎ
ない。宗教と同じだ。みんなが信じることで、作家は作家でいられる。だから一度でもその価
値というものをみんなが疑い始めれば、原稿にくっついた幻想はぐにゃぐにゃとゼリーみたい
に溶け落ちて、そいつは職人のような見事さでマス目を埋めたただの文字列に戻る。 」
ということになるのでしょうか。


創作主体&作品の貨幣化にまつわる問題ですね。
書き手と作品のパブリックイメージをいかにして効率よく流通させるか、
つまり、いかに自分を「キミドリの神様化」(地域通貨化)するかということが、
文筆業で食っていくためには、非常に重要になってくるという。今の時代はとくに。
しかし、自分を「キミドリの神様化」するには、
「自分がイケメンであることに疑いを持たず、本を出す時には帯にも
表紙にも自分の顔を出すことをいとわないという努力」(石田衣良化)が
求められるというのは、なかなか大変そうです。
(むしろこういったことを大変だと思ってしまうほうが、
逆に自意識が強いということなのかもしれませんが)


石田衣良(石平庄一)氏は、かつて広告業界に身を置いていたたけに、
マーケティング戦略ブランディングにとても長けてそうです。
その程度の努力は、お手のものといったところでしょうか。


そういえば、「キミドリの神様」のあらすじを調べていて思い出したのが、
アンドレ・ジッド(ジイド)の『贋金つくり』(贋金つかい)でした。
もちろん後者は、同じ秤に載せることも憚られるような
文学史上の重要作品なんでしょうけども。

 『贋金つくり』は、ジッドの創作方法論を具体化し、以上のような基準に従ってロマンに分類された、唯一の作品である。家出した青年ベルナールの体験と、小説家エドゥワールの精神的探求の過程を描き、「贋金つくり」の語に貨幣偽造組織と「自己の虚像を顕示する者」との二重の意味を含ませる。ジッドの創作の到達点ともいうべき本作は、プルーストの『失われた時を求めて』と並び、20世紀の小説観を転換させた重要な作品と言えよう。



贋金つくり - 講読ノート - SYUGO.COM
http://www.syugo.com/3rd/germinal/lecture/faux-monnayeurs/

 贋金はいくら実物に似せて巧妙に作っても所詮は贋金でしかありません。実物となる貨幣が新たなものに変わってしまえば贋金はあっという間に無価値なものになってしまいます。小説もまた同じです。小説によっていくら現実を描こうとしてもしょせんは虚構に過ぎません。それに、今日の世代にしか訴えないものを書いて短期的には喜ばれたとしても、世代が変わればそれは滅んでしまいます。

 もちろん、その時代時代の市場を狙い撃ちした本を書くのも立派な選択肢のひとつです。ですが、そうした本を刊行することに、あたかも贋金を大量に刷るような後ろめたさや不安を感じたりはしないでしょうか。本書のタイトルにはそうしたニュアンスも含まれています。



『贋金つくり』(アンドレ・ジイド/岩波文庫) - 三軒茶屋 別館
http://d.hatena.ne.jp/sangencyaya/20080622/1214062069


>>>ケータイ小説と書店流通のファスト風土化 - 【A面】犬にかぶらせろ!
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080526#p4


>>>石田を読もう石田を
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20051224#p6


>>>中原昌也北方謙三石田衣良が挟み撃ち!?
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080304#p2