Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

ポール・ポースト『戦争の経済学』(バジリコ)

戦争はペイするものなのか?
戦争は経済に貢献するか?


憲法9条改正? 自衛隊を軍隊に? でもその前に一度、冷静になって考えてみよう。戦争は経済的にみてペイするものなのか? ミクロ・マクロの初歩的な経済理論を使って、巨大な公共投資である戦争──第一次世界大戦から、ベトナム戦争湾岸戦争イラク戦争まで──のバランスシートを丸裸にする。
「戦争が経済を活性化する」は本当か? 徴兵制と志願兵制ではどちらがコストパフォーマンスが高い? 軍需産業にとって実際の戦争にメリットはあるか? 核物質闇取引の実際の価格は? 自爆テロはコストにみあっているか?……などなど、戦争についての見方がガラリと変わる、戦争という一大プロジェクトを題材にした、まったく新しいタイプの経済の教科書。図版多数。


訳者・山形浩生による付録「自衛隊イラク派遣の収支分析」も必読。

http://www.basilico.co.jp/book/books/9784862380579.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4862380573
山形浩生さん訳による新刊。


◇ Irresponsible Rumors - YAMAGATA Hiroo

編集の安藤さんから連絡があってみてみたら、『戦争の経済学』が予約の段階でアマゾンの 360 位というとんでもない順位につけているではないか! なんで?? 韓リフ先生の宣伝効果?(それは失礼ながらない、もとい限定的でしょー)。ワタクシの人徳?(それもないな)。政府/民主党関係者のまとめ買い? おもしろい本なのは確かだけれど、戦争反対とも戦争賛成とも言ってない、戦争よりは経済学に力点のある教科書ですからね。そこんとこは誤解なきよう。(2007/10/25, id)

http://cruel.org/other/rumors2007_2.html#item2007102601

ちくま学芸文庫 ナ 14-1

中平卓馬『なぜ、植物図鑑か―中平卓馬映像論集』
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480091109/
http://www.amazon.co.jp/dp/4480091106
収録されている文書は既読なので、八角聡仁さんの解説のみ立ち読み*1
中平卓馬を信者的に崇拝している方は、
この解説だけでも読まれておいたほうが良いかと思います。

*1:10/29の午後

渡辺眸 山本義隆『東大全共闘1968-1969』

http://www.shinchosha.co.jp/book/396302/
http://www.amazon.co.jp/dp/4103963026
こちらも書店で立ち読み*1。銀座ニコンサロンで展覧会も開催中。
未見ですが、30日(火)まで(http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/schedule/index.htm)。
大竹昭子さんの『眼の狩人』(http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480039262/)を
読んだのが4年前ぐらいなので、渡辺さんが女性だということをすっかり忘れていて、
男性の写真家だと思い込んでいました。けっこう写真に入り込んで読み進めていると、
東大安田講堂の攻防と落城のあたりで、突然頭の中にくるりが流れてきてギクリ。
……と、思ったら、実際はレジカウンター脇のFMラジオから音楽が流れていたのでした。

*1:10/29の午後