戦争はペイするものなのか?
戦争は経済に貢献するか?
憲法9条改正? 自衛隊を軍隊に? でもその前に一度、冷静になって考えてみよう。戦争は経済的にみてペイするものなのか? ミクロ・マクロの初歩的な経済理論を使って、巨大な公共投資である戦争──第一次世界大戦から、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争まで──のバランスシートを丸裸にする。
「戦争が経済を活性化する」は本当か? 徴兵制と志願兵制ではどちらがコストパフォーマンスが高い? 軍需産業にとって実際の戦争にメリットはあるか? 核物質闇取引の実際の価格は? 自爆テロはコストにみあっているか?……などなど、戦争についての見方がガラリと変わる、戦争という一大プロジェクトを題材にした、まったく新しいタイプの経済の教科書。図版多数。
http://www.basilico.co.jp/book/books/9784862380579.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4862380573
山形浩生さん訳による新刊。
◇ Irresponsible Rumors - YAMAGATA Hiroo
編集の安藤さんから連絡があってみてみたら、『戦争の経済学』が予約の段階でアマゾンの 360 位というとんでもない順位につけているではないか! なんで?? 韓リフ先生の宣伝効果?(それは失礼ながらない、もとい限定的でしょー)。ワタクシの人徳?(それもないな)。政府/民主党関係者のまとめ買い? おもしろい本なのは確かだけれど、戦争反対とも戦争賛成とも言ってない、戦争よりは経済学に力点のある教科書ですからね。そこんとこは誤解なきよう。(2007/10/25, id)