*1:いつも歩いてマウンドへ
内原恭彦さんのはてなから
■「Web写真界隈」という連載記事が、第6回竹尾賞デザイン評論部門で優秀賞を受賞しました
「Web写真界隈」(http://dc.watch.impress.co.jp/cda/webphoto/2007/11/29/7512.html)とはインプレスデジカメWatch(http://dc.watch.impress.co.jp/)というニュースサイトで、ぼくが連載をさせてもらっている記事です。株式会社竹尾様は、紙の商社としてグラフィックデザインや美術に関わる人はよく知っている会社だと思います。インクジェットプリント用紙もあつかっています。
第6回竹尾賞については、まだ正式に発表されていないしウェブ上にも情報は出回っていません。竹尾賞の趣旨をここ(http://www.beitsubo.com/news/article.asp?news_id=12702)から引用します。
紙文化と最も身近で長い歴史のあるヴィジュアル・コミュニケーションツールである「書籍」と「デザイン評論」に焦点を絞り、2部門を設けその優秀活動を賞賛し、表彰を行う。
「デザイン書籍」部門では、ヴィジュアル・コミュニケーションのあり方や活動を啓蒙するに相応しい内容とブックデザインの優れた書籍1点を選出、表彰する。優秀賞には、著者に賞状・副賞20万円、デザイナーには賞状・副賞20万円、出版社に賞状・副賞10万円が贈られる。審査員は勝井三雄氏(審査委員長)、柏木博氏、林望氏、太田徹也氏。
「デザイン評論」部門では、同じくヴィジュアル・コミュニケーションのより良いあり方や活動を導く評論活動を表彰する。優秀賞1点には、著者に賞状・副賞10万円が贈られる。審査員は松葉一清氏。
対象となるのは、2007年12月31日までの1年間を目処に刊行された書籍と、書籍、雑誌、学術研究誌、新聞等で発表されたデザイン評論記事より選ばれる。「Web写真界隈」は評論のつもりで書いているわけではないけれど、それならどういう種類の文章かとあらためて考えてみると自分でもよくわかりません。出来栄えはさておき、読者に面白いと思ってもらえるようなものを書きたいと思っているので「読み物」という呼び方がふさわしいかもしれません。雑誌や書籍ではなくてウェブ上での連載が人の目に留まり評価されるということは、単純にうれしいです。ぼくは専業のもの書きではなくて美術をやっている人間ですが、自分の専門以外のことをやるのはいろいろな意味で面白いことにむすびつくんじゃないかと思っています。
http://d.hatena.ne.jp/uzi/20080406#p1
おめでとうございます!
ちなみに私のインタビューも↓2007年の4月に掲載されています。
>>>[Interview] Web Photography Neighborhood "Every Sunday - Nobuhiro Fukui" (*Sorry, Japanese only)
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/webphoto/2007/04/05/5996.html
約1年前の記事です。
◆ Web写真界隈インタビュー「Every Sunday──福居伸宏」関連リンク
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070407#p3
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080302#p3
※「TomioKoyamaGallery 福居伸宏 インタビュー」とあわせてどうぞ。
http://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions/p/KIYOSUMI/2008/0308NF/interview_j.html
■モデル募集yuchihara@gmail.com
作品を作るためのモデルを募集します。
・秋に海外で行う展覧会のための作品です。
・デジカメで撮影したものをPhotoshopなどでつなぎ合わせる作品です。
・作品の詳細は決まっていません。撮りながら、また撮ってからPCでデータをいじりながら考えて作っていきます。
・いわゆるストレート写真(ふつーの写真)ではありません。
・男女年齢容姿といった条件は問いません。職業モデルのような人を求めているわけではありません。たとえば太っていたり肌が荒れていたりといった、一般的には否定的にとらえられがちな身体的特徴を理由に断ることはしません。
・が、誰でもいいというわけではなく、むしろぼくが撮影したくなる人は非常にまれなので、せっかく応募していただいてもお断りすることもあるかと思います。
・ヌードです。
・全身をスキャンするがごとく接写によって数百枚のカットを撮影します。おそらく2,3時間かかります。
・ポーズを固定する必要はありません。というか無理でしょう。できるだけリラックスした姿勢で撮りたいと思います。
・友だち、家族同士、カップルで応募していただくことも歓迎します。プリマヴェーラみたいな作品も作ってみたい。
・場所はどこでもいいです。背景はおそらく写さないか、Photoshop上で削除するので、ほんとうに自宅とかでOKです。自宅がご都合悪ければどこか他に撮影場所を用意します。
・写真を撮られるというよりも、自分がスキャニングされる、ということを想像できる人にお願いしたい。写真家のモデルになるという風に考えられるとやりにくいです。
・こういう撮影をしたことがないので、正直どうなるか自分でも予想がつかないので、話し合いながら作業を進めていきたいと思っています。
・もうしわけないですが報酬をお支払いできません。ご希望ならプリントをさしあげます。
・スケジュールはできれば今すぐ撮り始めたいと思っています。
・応募していただける方は、メールでご自身が写っている画像をお送りください。ごく簡単なものでけっこうです。ブログかウェブサイトをお持ちの方はそれも教えてください。その後実際にお会いして決定したいと思います。
・場所は東京近郊にお住まいの方が望ましいです。
・これまでに撮られたことのない作品を作りたいと思っています。ぜひご協力をお願いします。
http://d.hatena.ne.jp/uzi/20080410#p1
すぐに先行するいくつかの試みが思い浮かびましたが(古くはイヴ・クラインの「人体測定」?)、
内原さんがどういう作品を作るのか気になるところです。
とりあえず鈴木心くんの習作は↓こんな感じです。
◇ shinsuzukiDOTcom : 29b/05/2005
http://shinsuzuki.com/recent/050529b.htm
http://shinsuzuki.com/
バロック的、というかマニエリスム的なインパクト重視なら、
全身刺青の人、生傷だらけの人、巨人症の人、
両性具有の人、シャム双生児などの全身を
足の裏までくまなくスキャンするという手もありそうです。
どこかのサイトで人間を動物の皮の敷物みたいにしている作品(?)を見たような。。。
あと、彫刻的な作品だとクォン・オサン(Gwon Osang)でしょうか。
そういえば、土屋紳一さん(http://www.mapmag.net/)も、
「写真ゲーム」@川崎市市民ミュージアム(http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080303#p9)に
クォン・オサンとよく似たアプローチの作品を展示していました。
◇ GWONOSANG
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20071006#p8
◇ 作家トークNo.1 土屋紳一(2)「抜け殻としての自分」 - Exhibition Viewer: 写真ゲーム
http://www.kawasaki-museum.jp/magazine/blog/exv/cat1/artist_talk/no1_2.html
また、千葉鉄也さん(http://www.japandesign.ne.jp/GALLERY/NOW/chibatetsuya/)も、
1992年のキヤノン「写真新世紀」で「鈴木君」という作品を発表しています。
◇ 千葉鉄也 Tetsuya Chiba 「鈴木君」 - キヤノン:写真新世紀|Gallery1992
http://web.canon.jp/scsa/newcosmos/gallery/1992/tetsuya_chiba/index.html
作品についてのコメントが作家名の羅列というのが面白いです。
「鈴木君」を見ていると、個人的には奥村靫正さんの↓仕事が頭にチラついてしょうがないです。
※ウィリアム・ギブスン 『ニューロマンサー』(ハヤカワ文庫SF)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/415010672X/ref=dp_image_0/503-7644203-1175161?ie=UTF8&n=465392&s=books
※細野晴臣『S−F−X』
http://img.towerrecords.co.jp/images/jacket/4988/4988004083983.jpg
再録(http://d.hatena.ne.jp/n-291/20060502#p8)*3
■目の裏の血に照らされた闇の中、
銀色の眼閃が空間の端から渦巻くように流れ込み、催眠的映像
が、滅茶苦茶に齣をつなぎあわせたフィルムのように走り過ぎ
る。記号、数字、顔−−ぼやけて断片的な視覚情報の曼荼羅。
ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』より
http://www.amazon.co.jp/dp/415010672X
http://www.bk1.co.jp/product/417615&aid=02hatena01
>>>William Gibson Reads Neuromancer
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20060517#p5
松岡正剛の千夜千冊『ニューロマンサー』ウィリアム・ギブスン
『ニューロマンサー』は生まれるべくして生まれたともいえる。そういう時代の足音が近づいていた。
まずは1979年に、デビッド・マーの『視覚情報の表象と計算』、ホフスタッターの『ゲーデル・エッシャー・バッハ』、ラブロックの『ガイア』が揃い、それに、ちょっと自慢をいえば、ぼくが『全宇宙誌』を出した。ウォークマン、PC8001、YMOが登場した年でもあった。ここが『ニューロマンサー』の出発点なのである。
ついで1980年、CD、CNN、トーキングヘッズ、キース・ヘリングとともに『第三の波』がお目見えし、マトゥラナとヴァレラの免疫学的非自己が躍り出した。
1981年は、エリッヒ・ヤンツの自己組織化理論とMTVと「ウィザードリー」、1982年がATT分割とリドリー・スコットの『ブレードランナー』である。まだ富士通の「オアシス」が75万円もしていたころだ。
1983年、パイオニア10号が太陽系を脱出したとき、地上ではエイズウィルスが発見され、ファミコンとハッカーが登場していた。そして1984年、32ビットのマッキントッシュやTRONとともに『ニューロマンサー』が登場する。お膳立てはすべて出揃っていたのである。