ハルーン・ファロッキ監督特集 - アテネ・フランセ文化センター
ハルーン・ファロッキ監督特集
Harun Farocki Filmreihe
2011年8月23日(火)ー8月27日(土)(5日間)
映画、テレビ、ビデオ、写真、絵画、図、CG……。世界を取り巻くさまざまなヴィジュアル・イメージを調査、分析、考察することで、ハルーン・ファロッキは現代社会の構造にメスを入れ、ドキュメンタリー作家として特異な地位を築いてきた。
イメージとそこに見出される労働、生産、機能といった問題に40年以上にわたって注目してきた彼の作品に対する国際的な評価は、テクノロジーの発達によって急速に世界の可視化が進み、社会が大きく変動している今日において、ますます高まってきている。
現在のドイツ映画を代表する異才の待望の特集が実現。
http://www.athenee.net/culturalcenter/program/f/farocki.html
◇ ハルーン・ファロッキ監督特集 @ アテネ・フランセ文化センター - ART iT アートイット
ファロッキは1944年にドイツ併合下のチェコスロバキアに生まれ、その後、ベルリンのドイツ映画テレビアカデミーベルリン(DFFB)に学ぶ。映画雑誌の編集や執筆に携わりながらも、40年以上にわたり、100本以上の作品を手掛けてきた。とりわけ、ヴィジュアルイメージの調査、分析、考察を通して、現代社会の構造へと迫るドキュメンタリー作家として特異な地位を築いている。
2007年のドクメンタ12では前年に行われたFIFAワールドカップドイツ大会決勝のイタリア対フランスを独自の方法で記録した作品をインスタレーション形式で発表した。また、今年2月に東京都写真美術館を中心に開催された『第3回恵比寿映像祭 デイドリーム ビリーバー!! – 映像の力』の上映プログラムでも「眼差しの系譜」と題された特集が組まれ、『キーワード キーイメージ―ヴィレム・フルッサーとの対話』(1986)や『比較』(2009)などを公開した。
今回の特集では60年代の初期作品から2000年以降の作品まで全9作品が上映される。なお、8月26日には四方幸子による講演「ハルーン・ファロッキとその作品」が企画されている。
http://www.art-it.asia/u/admin_ed_pics/wQZ51jfO6cFrMo48GBEP/?lang=ja
里山エッセイ|貴方達と我々―舟越保武の彫刻 - NPO法人 里山の風景をつくる会
五年前に、八十九歳で亡くなった舟越保武氏は、戦後日本を代表する彫刻家であった。
「長崎二十六殉教者記念像」や「原の城」など、精神性にあふれた宗教的作品で知られている。
前者はキリシタン弾圧で処刑されたキリシタン二十六聖人の像である。二十六人が今まさに天に昇ろうとしている時の姿を彫刻に刻みとっている。
「原の城」は、天草の乱で全滅させられた三七〇〇〇人のキリシタンと農民たちへのレクイエム(鎮魂歌)で、かぶとを付けた武士のやつれた立像である。埴輪(はにわ)のように目と口に穴が開けられていて、人間の内面をのぞきこむかのような作品である。
作家自身がいちばん気に入っていたのは「病醜のダミアン」である。
ダミアンは、ベルギー人の神父で、三十三歳の時にハンセン氏病の人たちが隔離されているハワイのモロカイ島に自ら志願して赴任した人だ。
さて、舟越保武氏は、文もよくできる人で、『巨岩と花びら』という画文集がある。その中に、東京芸大の最終講義をまとめた「すきやき」と題された文章が出ている。
洗うがごとき貧しさの中で、二晩徹夜で彫り上げた石像を画商の所へ持っていく。やっとのことでお金をもらい、女房と六人の子供にすきやきを食べさせる話である。
芸術家の卵たちに、あえて貧乏話を贈り、あせらず気ながに制作を続けることの大切さを伝える名講義であった。
学生たちにしっかりと向かいあっていた舟越保武氏の姿が偲ばれる。
その腹をすかせて待っていた六人の子供たちの中のひとりが、現在最も注目される彫刻家で、独特の彩色木彫で現代人の孤独を表現する舟越桂氏であった。
建築家 野口政司 徳島新聞夕刊2007年6月6日 「ぞめき」より
田中功起さんと金氏徹平さんの対話がアップされています。
◇ 田中功起、言葉にする
http://kktnk.com/podcast/kotoba/kotoba.html
◎ koki tanaka works
http://www.kktnk.com/
◎ Teppei Kaneuji
http://teppeikaneuji.com/
※過去の田中功起さん関連
http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%C5%C4%C3%E6%B8%F9%B5%AF