鈴木謙介『カーニヴァル化する社会』

http://www.amazon.co.jp/dp/406149788X
“カーニヴァルとは一種のお祭りで、「自己目的化する感動」を求めて各所でイベント
を作り上げる。たとえばワールドカップ、阪神優勝、２ちゃんねるのオフ会などがそ
れだ。こうしたお祭りのことを右傾化する若者たちの新たなナショナリズムだとみん
な誤解しているが、刹那的感動を求める＝形式（ネタ）を通してのコミュニケーショ
ンであって、一種のロマン主義だとする北田暁大の主張を著者は採用している。”
“フーコー的な規律社会は、細分化できないひとつの主体（身体）が服従の対象だった
が、ドゥルーズ的な「管理社会」では分割不可能だった個人をデータとして細分化で
きる「可分性（dividuels）」を有し、それを蓄積して管理するのがデータベースとい
うわけだ。問題はその監視する側がデータ化される側である当の本人であり、データ
ベースはアルゴリズムによって蓋然的な自己像を提供してくれることにある。そこで
の自己分析を再帰的に取り込み、「客我」のみで形成された自己を主体（自我）であ
ると錯覚する。”
la fente（http://d.hatena.ne.jp/Sais/20060522）より

◇ GLOCOM - Publication: カーニヴァル化する社会
http://www.glocom.ac.jp/j/publications/chijo/200507/carnivalsociety.html
http://www.glocom.ac.jp/j/publications/chijo/200508/carnival.html
◇ Krafty | 鈴木謙介『カーニヴァル化する社会』
http://krafty.jugem.jp/?eid=49
◇ 博物士 - カーニヴァル化する社会
http://d.hatena.ne.jp/genesis/20050829/p1