Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

根本敬コメント(因果航海日誌)大竹伸朗「全景 RETROSPECTIVE 1955-2006」より

 現代美術家として「ちゃんとした」「しっかりした」「立派な」10人の大竹さんがいれば、それに異を唱える「アンチ」で「カウンター」で「パンク」な10人の大竹さんがいて、更に「異端」で「アウトサイダーアートの様」で「黒寿司のカバーデザイン」もやる大竹さんも10人はいるのであった。
 質量ともに圧倒され、少なくとも4時間は最低用意せねばならない。
 それにしてもマイルス・デイビスと大竹さんは通じるところが多々あるなと以前から思っていた。
 マイルスがそれまでに確立したモダンジャズの完成形を捨て、権威あるジャズの評論家など取り巻く者どもからゴミとしか認識されていなかった、ファンクやロック(JB、ジミヘン、スライ&ファミリーストーン他)に新しい「ジャズ」を観て、積極的にそれらを取り込み、同業者の批判をものともせず、スタイルを劇的に変化させていったり……。
 しかし、大竹さんはマイルスとはいえ、色違いのマイルスなのである。

http://www011.upp.so-net.ne.jp/TOKUSYUMANGA/text/genre203.htm
粋で いnasty 味なヤツ(hatena)経由