Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

「新風舎」「文芸社」問題(本日の追加分)

◇ 文芸社新風舎の盛衰と自費出版(10)こんなにある「だまし」のテクニック - 松田まゆみ氏

1.褒めておだてて勧誘
(……)
2.有名人を広告塔にする
(……)
 新風舎の場合、エッセイストである井狩春男氏が出版賞の審査委員長を務め、共同出版を推奨する本も書いています。詩人の谷川俊太郎氏、写真家の荒木経惟氏、ジャーナリストの江川紹子氏などの本を出版し、新聞広告で宣伝しています。文芸社では「人生いろいろ賞」の特別選考委員を島倉千代子氏に依頼し、新聞広告に掲載しているほか、思想家の吉本隆明氏や作家の西村京太郎氏などの本を出版しています.
(……)
3.打算を利用
(……)
 協力・共同出版の場合は「無料で本が出せるチャンスがある」、「作家の第一歩」、「ベストセラーになれば、元がとれる」、「テレビドラマ化されるチャンスがある」、「全国800店の協力書店のどこにでも本が並ぶ」などと、希望的観測を謳って勧誘することがこれに該当するでしょう。もちろん、このような可能性があることは事実ですが、その具体的事例などを明らかにせず、過剰な期待を抱かせるのです。
(……)
4.サービスして断りにくくする
(……)
5.プライドに付け込んで、騙しの発覚を抑える
(……)
 苦労して蓄えた貯金、虎の子の貯え、ローンの返済などと引き換えに得た夢の実体が、わずかな贈呈本やスズメの涙ほどの印税でしかなかったら、どんな気持ちになるか想像してみてください。著書を世に出すという夢を悪夢に変えられ、告発もままならない商法を、あろうことかマスコミが片棒を担いで宣伝しています。マスコミの責任が限りなく重いことを指摘します。

http://www.janjan.jp/media/0701/0701178270/1.php


(参考)
http://search.janjan.jp/search?q=%90V%95%97%8E%C9&site=fsi_testcoll&client=fsi_test&proxystylesheet=fsi_test&output=xml_no_dtd&ie=sjis&oe=sjis
http://search.janjan.jp/search?q=%95%B6%8C%7C%8E%D0&output=xml_no_dtd&sort=date%3AD%3AL%3Ad1&oe=sjis&ie=sjis&client=fsi_test&proxystylesheet=fsi_test&site=fsi_testcoll


◇ 印税幻想を壊すには販売されている小説の部数を確認すればいい - masato everyday log

 前にもあった共同出版の話。文芸社の場合は山田悠介みたいな成功者がいるから、始末が悪い。
 それ以前に、小説はまったく儲からない。それも共同出版で儲かるわけがない。その理由を五つ書いてみる。
(……)
(1)計算してみればすぐにわかる。
(……)
(2)文芸誌ですら売れない
(……)
(3)刷数の嘘
(……)
(4)青山七恵にはなれない
 だけど、もし、昨日の青山七恵さんみたいに芥川賞直木賞を受賞できれば、一気に売れて、1万部ぐらい売ることができる!なんて思っている人もいるかもしれない。
 だが、芥川賞を受賞するためには、文學界、新潮、群像、すばる、文藝のいずれかの文芸誌に掲載された作品である必要性があり、それ以外の作品が候補作となることは皆無だ*3。ちなみに芥川賞直木賞の候補作は応募制ではなく、期間内に発表されたすべての作品のなかから選ぶ方式となっている。つまり、無闇に作品を出したからといって、芥川賞の候補になる可能性はない。
(……)
(5)時間は解決しない
(……)
 まず、書店は売れない本を長い時間置いておくほどの棚のスペースはない。ネットならば、確かにロングテールで売れる可能性もなきにしもあらずではあるが、その前に出版社に戻される可能性のほうが高い。
(……)
 小説なんてのは印税だけで、一生安泰に暮らそうと思うならば、100冊単行本を発売してなんとか叶うという職業だと聞いたことがある。
 読書家ならだれでも知っている森博嗣さんにしたところで、一冊の単行本で入ってくる収入が文庫化まですべてあわせて1000万程度らしい*6。1000万を程度というと怒られるかもしれないが、森博嗣さんの人気と実力を考え合わせれば、どれだけ作家で稼ぐのが難しいかがわかるものだろう。
 結局、余程の覚悟がなければ、下手に作家になぞなろうとするもんじゃないということだ。

http://d.hatena.ne.jp/masato-log/20070117#p1


◇ 継続的に更新中のサイト
・絵本 『ブタとガンマラー』 2万部出版への道!  http://blogs.yahoo.co.jp/apple113jp
・松田まゆみ氏  http://www.janjan.jp/media/0612/0612010717/1.php
・ANTI-新P舎  http://blog.goo.ne.jp/chikuma162
・Shinya talk藤原新也氏)  http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php
・リタイアメント・ビジネス・ジャーナル  http://retirement.jp/shimpusha-report/shimpusha-report.html


※過去の「新風舎」問題 関連リンク
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070116#p2

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070109#p7

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061230#p7

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061223#p4

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061222#p6
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061218#p6

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061217#p3

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061215#p3

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061214#p3

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061211#p9

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061208#p5

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061207#p3

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061204#p12

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061202#p2

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061201#p5

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061130#p6

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061129#p10

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061128#p7