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福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

光市母子殺害事件『週刊ポスト』報道 関連

◇「週刊ポスト」に敬意を表す - そもそも どーなの?

なぜ弁護団が精神鑑定を要求したのか、被告人の生い立ちや精神状態はどのようなものなのか、などは他のマスコミでは目にしなかったように思います。
その点この「週刊ポスト」の記事は、冷静に本来のマスコミが担うべき役割を果たした良い記事です。
被告を死刑にするかどうかは裁判所の判断です。
その前に真実が明らかになる必要があります。
そして解明された事実を正しく伝えることがマスコミの役割であるはずです。
今はどのメディアも、犯人憎しの報道で同じ方向を向いていて、事実を追う媒体は全くありません。

http://somosomo.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/eeeeeee.html
先の参議院選の結果を受けての腰の据わらない報道姿勢にしてもそうですが、
あいかわらず数字とれればOKの風見鶏的なマスコミ体質がネックのようです。*1


◇ 光市母子殺人事件に関する週刊ポストの勇気ある記事 - kojitakenの日記
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20070809/1186660531


光市母子殺害事件 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%B8%82%E6%AF%8D%E5%AD%90%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6


はてなブックマーク - kojitakenの日記 - 光市母子殺人事件に関する週刊ポストの勇気ある記事
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20070809/1186660531


死刑廃止について - long gone

 むしろ、死刑存廃の問題を解決するために必要なのは、死刑の是非を問うことではなく、新しい選択肢として「終身刑」を導入することなのだと思う。
 もし終身刑が導入されればどうなるか。現代の刑事裁判でよく言われることは、死刑にするのには重過ぎるが、十年や二十年で刑期が終了するというのは軽すぎるというケースがあるということだ。こうしたケースの多くに対して、終身刑というのは妥当な選択肢となる。また刑事事件において、死刑執行人だけでなく死刑判決を下す裁判官も、自分のしていることに躊躇を憶えているだろう。自分の決定が他人の命を左右するというのは、寝覚めが良くない。
 終身刑の導入によって、重大な刑事事件の多くに終身刑が適用されることになるはずだ。これに伴って、これまで死刑という判決を下されていたようなケースの多くに終身刑が適用されるようになり、結果として死刑の存在意義は著しく小さなものになるのではないかと思う。終身刑という判決が増え、死刑という判決がほとんどなくなったとき、改めて死刑存廃の是非を問えばいいと思う。
 これは要するに、司法制度に市場原理を導入してみては、ということだ。選択肢を増やすことで、不要な選択肢は淘汰されることになる。アメリカなどは歴史的な条件が特殊なことが原因で、終身刑という選択肢があっても死刑制度が淘汰されることがないのが現状だ(前回のエントリで取り上げた『性と暴力のアメリカ』(中公新書)を参照)。でも、日本の場合はこうした淘汰が比較的円滑に進むのではないかと思う。

http://d.hatena.ne.jp/kyosikage/20070811

*1:データから見えてくる「やっぱり自民党は終わっていた」 - マル激トーク・オン・ディマンド
  http://www.videonews.com/asx/marugeki_backnumber_pre/marugeki_331_pre.asx
  http://www.videonews.com/on-demand/331340/001129.php