Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

昨日に引き続き*2「新風舎」「文芸社」問題

新風舎より削除要請がきた -【B面】犬にかぶらせろ!

さて、このたびid:gotanda6様にご利用いただいているはてなダイアリーの下記記事「騙されてないすか?」

http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20070731/book

の記事内の「新風舎って、あの詐欺まがい商法の?」との記述につきまして名誉毀損、信用毀損、営業妨害に該当するとして、株式会社新風舎より削除要請が参っております。

新風舎の勧誘の謳い文句として、“全国に協力書店が800以上あり、どこでも好きなところへ必ず本が並ぶ”というのだが、もちろん800すべての店舗に並ぶという意味ではない。実際は7,8件の書店に並び、期間は1ヶ月とかそんなだ。通常、増刷がかかれば印税も入るという契約が交わされるが、増刷される見込みは低い。


新風舎問題を取り上げている『創』の9,10月号や最近出版された『危ない!共同出版』という本によると、コンテストの応募作は、1次、2次の審査はほぼすべて通過するのだという。で、その度に、通過した旨は本人に通知される。そして大方は最終選考で落とされるのだが、その後新風舎より連絡があり、協力出版という形で出版してみないかと誘われる。

むしろ新風舎の評判が最悪なのを知っていながら、それでも尚、新風舎から本出すことを躊躇しない人が多く見られる。いや、むしろ新風舎を懸命に擁護している場合すらある。なぜか? 新風舎を否定すること即ち、自分の作品の価値を否定することになるからだ。だから頑なに新風舎を信じようとする。まあ、その気持ちは理解できなくはないが哀しい。


これはカルト信者の構図と同じだ。カルトの信者はその教団の悪評が立てば立つほど、教団をかばうようになる。それは、何も洗脳されているからではなく、自分を救ってくれるはずの教団を否定すること=目の前にある(と信じている)自分自身の救済を否定すること、になるからだ。自費出版ビジネスとカルトと一緒くたにするわけではないけど。

http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20070918/SINPUSHA
速水健朗さんのところに、はてなから削除依頼が届いたそうです。


◇ 詐欺商法だとして民事訴訟も! 自費出版業界トップ「新風舎」に相次ぐ告発の声 長岡義幸 - 月刊『創』 9・10月合併号
http://www.tsukuru.co.jp/gekkan/0709.htm
http://www.tsukuru.co.jp/


◇「本気」でやらなきゃ出版なんてできません。 - 雑誌『談』編集長によるBlog

ある企業の編集者が訪ねてきた。話をうかがいながら、こりゃうちでやるものではないなと思った。かんたんに云ってしまうと、書いた文章を出版したいと希望者している人をたくさん集めて書籍にする。書店ルートに流すかわりに、掲載料をいただく。つまり自費出版の代行をするというのだ。ここは、単著で出版するのではなく、希望者を何人も集めて、文集という形態にしてリリースするというところに特徴がある。なるほど考えたものだ。世の中には自分の作品を世に問いたいと思っている人は五万といる。しかし、個人で自費出版するとなると、100万単位の資金がいる。そこで、そう考えている人を集めれば、一人当たりの負担は少なくなる。発表したいというニーズと、その代行をすることで利益を得るという事業がうまく合致したのだ。需要と供給のバランス。しかし、ぼくはこういう事業にまったく興味が湧かない。湧かないどころか、嫌悪さえ感じる。なぜそう思うのか。自費出版に対しては文句もないし、どうぞ勝手におやり下さいと思っている。それはまったく問題ないのだが、イヤなのはそれを代行してやるということだ。この代行という発想が気に入らない。

http://dan21.livedoor.biz/archives/50980012.html
http://dan21.livedoor.biz/
雑誌『談』編集長・佐藤真さんの出版にかける思い。
「出版という事業を甘く見てはいけない。」という教訓。


◇ ANTI-新P舎 別館(BARRACKS)
http://chikuma162.nomaki.jp/


[参考1]これまでの「新風舎」「文芸社」関連
http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%bf%b7%c9%f7%bc%cb%a1%a1%ca%b8%b7%dd%bc%d2
[参考2]「似非」自費出版 2ちゃんねる過去ログ一覧
http://chikuma162.nomaki.jp/ese_jihi_log2.htm(←こちらが最新です)
http://www.geocities.com/chikuma162/ese_jihi_log.htm