Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

CMにこれほどイライラさせられているのは日本人だけ? - 歌田明弘の『地球村の事件簿』

 また、日本のテレビではCMあけに場面転換しているのは64パーセントにとどまっているのに対し、ほかの国では9割以上。言うまでもないが、いいところでCMが入ってイライラさせられたうえに、また同じシーンを見せられれば、二重にイライラさせられることになる。
 こうした違いが生じる理由は、この論考でもいくつか指摘されている。
 まずあがっているのはCMに対する規制の違いだ。日本は、テレビ局の自由裁量にゆだねられているのに対し、ほかの3国では、CMを流す時間量や回数、さらには「過度に騒がしくなく耳障りでないこと、番組の自然な切れ目に限る」などと規制されているという。日本でも放送法の縛りや番組編集基準などはあるが、実態を見るかぎり、ほかの国よりはるかに甘いわけだ。

 山場CMによって、さしあたりの視聴率低下は避けられるのかもしれない。しかし、視聴者に嫌われるCMを出し続ければ、番組もスポンサー企業の商品も、さらにはテレビそのものも嫌われる。CMがうるさいというと、すぐに「規制を」ということになりがちだが、こうしたレポートが広く知られることによって、テレビ局のスポンサーが、視聴者に嫌われるようなことをやってもメリットがないことを認識し、山場CMが自然に減っていくのがもっとも望ましい成り行きだろう。

http://blog.a-utada.com/chikyu/2007/09/post_8129.html
workshop PCエンジンおしゃれ計画(http://d.hatena.ne.jp/workshop/)経由。
似たような話は聞いたことがあるものの、より具体的に書かれているので、とても面白く読みました。