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福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

朝、読、産は、長井健司さんに謝罪せよ〜ジャーナリズムの欠如ここに極まれり - 情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)

 もう、あちこちで書かれていることではあるが、長井健司さんが撃たれて倒れているシーンを写した写真が朝日、読売、産経では、肝心の長井さんが削除されて掲載されたことは本当に腹立たしい。朝日は、その日の夕刊でトリミングをしないままの写真を掲載し、読売はようやく翌朝の朝刊で他社と同じ写真を掲載するに至ったが、いずれも、なぜ、いったんは長井さんを削除した写真、つまり撮影意図を大幅にゆがめた写真を断りもなしに掲載したかの説明もなければ、謝罪もない。産経はいまだにその写真を掲載していない。


 朝日、読売、産経の3社は、遺体を掲載しないというマニュアルに従ったまでのことであり、毎日、東京は、同様のマニュアルはあれ、その写真の価値と血が飛び散ったりしていないという意味で外形上残虐的ではないことから、掲載するという判断をしたのだと思う。


 そして、朝日、読売は、他社が掲載したことからあわてて、トリミングする前の写真を掲載(同じ写真をトリミングしたものとしていないものを再掲)するに至った。


 長井さんがこの腰抜けぶりを知ったら、嘆くことと思う。ジャーナリズムの原点は事実を伝えることだ。同じジャーナリストが撃たれて死んだシーンがロイターによって配信されたとき、倒れている長井さんをトリミングして掲載しようという判断をすることはジャーナリズムと言えるのだろうか?

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