Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

Septet (meenna-333) - FTARRI

直嶋岳史:ミキシング・ボード
竹田大純:ギター
ユタカワサキ:ギター
竹内光輝:フルート
古池寿浩:トロンボーン
川口貴大:リモデルド・カウンター
戸塚泰雄:コンプレッサー
http://www.ftarri.com/meenna/333/index-j.html


◇ Septet (meenna-333) ライナー・ノート(角田俊也) - FTARRI

小さい音は物理的にも心理的にも余韻がない。発せられた音に残響が起こるほどのエネルギーがないこと、観客の記憶に残りにくいゆえの印象の薄さである。これが小さい音のユニーク性である。ならばそれを音楽あるいは演奏の要素としてクローズアップしてみようということなのだろう。これは間違っても繊細な聴取に収斂させようとする音楽ではない。ぶっきらぼうに残されたままの暗騒音がこれを否定している。しかし面白いことに聴いていくと徐々に演奏のさまが見えてくる。私たちは即興演奏の新鮮な姿にゆっくりと焦点を合わせることになる。居心地の悪さを感じながらも。

http://www.ftarri.com/meenna/333/tsunodanotes-j.html


◇ Septet (meenna-333) ライナー・ノート(直嶋岳史) - FTARRI

また、もしコンサート録音されていたとすれば、「演奏が録音されているのだから、これは演奏に違いない」として、この思考への確信をさらに強くすることも出来るだろう。コンサート会場において、録音は演奏という概念を成り立たせる要素の一つとしても機能する。しかし、コンサートという概念においては、コンサートが行われなければ演奏は行われず、したがって録音も行われない。コンサート会場において、録音は演奏に内包されているのである。

http://www.ftarri.com/meenna/333/naoshimanotes-j.html


>>>「ベル」「リン」
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061230#p2


>>>沈黙の哲学について  2005年11月29日 杉本拓
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070724#p3


>>>杉本拓 CD『Live in Australia』ライナーノート(2004年7月)
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070728#p6