「精神科医が語る秋葉原無差別殺傷事件」
〜斎藤環 vs 井上トシユキ vs 渡辺真理〜
http://www.tbsradio.jp/ac/2008/06/post-21.html
◇ 斎藤環による「秋葉原通り魔事件」へのコメント - In its right place
経済的困窮や人との繋がりの希薄化など、この社会の実りというものが感じられなければ犯罪は確率論的に一定数起こる。こうした犯罪が起きた際のお決まりとなっている、犯罪者の心理やその「ヘタレ」性へのバッシングやその家庭への責任帰属でこと足れりとするのではなく――感情的には解消されるものがあることは認めるとしても――、それをもって解決策を考えた気になっていては「致命傷」的だと思う。採るべき視座は、犯罪者を或る確率論的分布で産出してしまう社会の実相を精緻に読み解くことにあるはずで、社会ソーシャル・デザインの観点から論じなければ社会問題としての犯罪について有効な手立てを講じることは難しい――という自明なはずの結論。
http://d.hatena.ne.jp/mn_kr/20080726/1217081502
