標題のとおり、来年の1月28日水曜日夜、東工大大岡山キャンパス講堂で『思想地図』のシンポジウムを行います。
テーマは「アーキテクチャと批判的言語の可能性」。パネリストは、磯崎新、浅田彰、宮台真司、宇野常寛、濱野智史、東浩紀(司会)。
シンポジウム冒頭で、宇野さんと濱野さんに15分づつレクチャーをしてもらい、それを叩き台に、社会設計としてのアーキテクチャ、ネットのアーキテクチャ、そして文字どおり「建築」のアーキテクチャの3つの領域が重なるところで議論を進める予定です。
このシンポジウムは、来年4月あるいは5月発売の『思想地図』第3号に掲載されます。特集は「アーキテクチャ」。同号には、このシンポジウム掲載と並行して、北田暁大、東浩紀、あと二人の参加者による座談会「『東京から考える』再考」(仮)も掲載予定です。
そもそも『思想地図』が創刊できたのは、ぼくと北田さんの対談本『東京から考える』が意外と売れたからでした。第3号は、その原点を捉え直す特集でもあります。
いや、原点回帰という意味では、第3号全体はもっと古くまで戻るかもしれません。上記の「アーキテクチャと批判的言語の可能性」というテーマは、ぼくのなかでは、あの10年前の『批評空間』のシンポジウム、「批評の場所はいまどこにあるのか」に繋がっている。コンテンツよりもコミュニケーションが優位で、したがって作品論よりも下部構造分析が優位になってしまう世界において、批評的=批判的思考が生き残るとすればそれはどのような方向においてなのか。それが、今回ぼくが議論したいことです。
いずれにせよ、月末の平日夜という社会人には難しい条件ではありますが、かわりに無料なので、1月28日はぜひご来場ください。よろしくお願いいたします。
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といったところで、告知は終わりです。
なんか、本題のほうがあっさりしていますが、『思想地図』は別にブログでおもしろおかしくもりあげるようなものでもないので、こんなもんで十分でしょうw。
シンポジウムの人選の意図は、わかるひとにはわかるはずです。ぼくとしては、磯崎さん、浅田さん、宮台さんのご3方に出席を快諾いただけたのは、個人的にとても感謝しています。あとは、司会として、ただの世代対立や論壇プロレスではないおもしろい議論にできるかどうか、ぼくの腕の見せどころですね。
http://www.hirokiazuma.com/archives/000461.html
※過去の「思想地図」関連
http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%bb%d7%c1%db%c3%cf%bf%de