磯崎新、伊東豊雄、レム・コールハース、ザハ・ハディドらの建築作品に欠かせぬ存在であるセシル・バルモンドは、構造エンジニアリングの枠を超えて建築家と創造的な協働を行う構造家です。建築家のデザインを構造家が支えるというこれまでの関係を超え、構造そのものが建築の形態を創り出す現代建築の潮流を築いた人物として高く評価されています。
バルモンドの仕事、思想に触れることによって、不動性から逃れられないと考えられていた建築がいかにダイナミックに、流体性を持ち得るかということに気づくでしょう。本展は、バルモンドが考える建築の構造、その基本となる数、幾何、物理が実に自由で、自然の摂理にもとづいたものであるかを示すものです。植物の生長、波のリズム、炎の性質など身近なものを出発点に、建築構造を単なる技術ではなく哲学のレヴェルにまで昇華させたバルモンドの思想をご紹介します。
http://www.operacity.jp/ag/exh/index_sch.php
2010年に開催されるようです。
◇ セシル・バルモンド『インフォーマル』(TOTO出版)
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◇ Cecil Balmond 'Element' (Prestel Pub)
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