Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

Paul Fusco 'RFK Funeral Train'

http://www.amazon.co.jp/Paul-Fusco-Rfk-Funeral-Train/dp/1597110647
http://www.magnumphotos.com/Archive/c.aspx?VP=XSpecific_MAG.BookDetail_VPage&pid=2K7O3R18ZDN5
言わずと知れた(?)ポール・フスコの名作。


◇ Paul Fusco: Rfk Funeral Train についてのレビュー - ぼみゐのほんだナ

ジョン・F・ケネディの弟、ロバート・F・ケネディが暗殺された時、その棺桶をニューヨークからワシントンへ移送する葬式列車が走った。その列車に乗り合わせたカメラマンによる写真。アメリカの歴史やその大統領という存在がどんなものであるか、というのはこれらの写真から充分伝わるけれども、そういう「意味」や「イベント」を飛び越えて、その列車を見送る沢山の人々の視線から、希望や期待、未来への展望、それからそれらの人の生活などが生々しく浮かび上がり、ここにしかない不思議な空気を捉えている。一人の人の死を大勢の人が線路脇で見送るという機会なんて滅多にないわけで、この写真を撮る機会に恵まれた Paul Fuscoは本当に羨ましいし、また通り過ぎる瞬間瞬間を確実に写し撮っているその腕も本当に素晴らしい。ブレ、ピンボケなどもエモーショナルな効果に。色彩も当時の光景そのままの色合いで経年を全く感じさせない。さすが。

http://booklog.jp/users/bo-me/archives/1597110647


◇ Funeral Train - Bobby, we hardly know you

 要は名高い、既に古典と化した RFK Funeral Train に、これまで一度も日の目をみなかった写真を70枚を加え、さらにノーマン・メイラーの The Time of our Time(1998年)からの抜粋、E・トーマスの Robert Kennedy:His Life(2000年)からの抜粋、エドワード・ケネディの賛辞、そしてヴィッキー・ゴールドバーグのエッセイをつけたのが、この本です。

 で、ところどころ、ボビーの有名な言葉が大きい文字で印刷されています。

 くーっ、泣かせるなあ。

 ボビー本人は当然のことながら全然出てきませんが、ボビーに別れを告げるために教会に来た人々の悲しみの表情を眺め、ページをめくって、実にいろいろな人々が、線路沿いの様々な場所から、種々のやり方でボビーに愛情と敬意と哀悼の意を表して見送っている姿をずっと見ていたら、ほろほろと泣けてきてしまいました。

 The Last Campaign にも書いてありましたが、この200万ともいわれる人びとは、誰に言われるでもなく、自主的にボビーにさよならを言うためにやってきたわけで、これは凄いことだなあと写真を眺めていくうちに、その重みがじわじわと心に迫ってきました。

http://d.hatena.ne.jp/rfk42/20080912/p1


YouTube - RFK - Final Journey

Robert Francis Kennedy - Funeral Train June 8th 1968. A man with a message of vision and hope that is missing in todays world

http://www.youtube.com/watch?v=OG4vJxi9Kis


◇ Paul Fusco - Magnum Photos
http://www.magnumphotos.com/Archive/C.aspx?VP=XSpecific_MAG.PhotographerDetail_VPage&l1=0&pid=2K7O3R14G4G4&nm=Paul%20Fusco
http://www.magnumphotos.co.jp/ws_photographer/fup/index.html
http://www.magnumphotos.com/