◇ 村上春樹さん:「エルサレム賞」受賞 イスラエルの文学賞 - 毎日jp(毎日新聞)
作家の村上春樹さんが、イスラエルの文学賞、エルサレム賞を受賞するとイスラエル紙イディオト・アハロノト(電子版)などが24日までに伝えた。
同紙は、村上さんは2月の授賞式に出席すると報じた。賞は2年に1度、個人の自由や社会、政治をテーマとした作品を発表した作家に与えられる。これまでの受賞者には米国の劇作家アーサー・ミラーや英国の哲学者バートランド・ラッセルがいる。(共同)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090125k0000m040093000c.html
◇ 村上春樹、エルサレム賞受賞おめでとう!!! - モジモジ君の日記。みたいな。
ところで、あれこれ検索してると、エルサレム賞については、かつてこんなことがあったそうです。
5月11日の南ドイツ新聞によると、ニューヨークの作家で、人権擁護活動でも有名なスーザン・ソンダクがこのほど、イスラエルのイエルサレムで開催されていた国際書籍市のおりに、「2001年イエルサレム賞」を受賞した。
……(中略)……
しかしソンタグがこの授賞式に出席するか、あるいはそもそもこの賞を受け取るかどうかは、最後の瞬間までは明らかではなかった。ソンタグには、人権組織やさまざまな個人から、イスラエルを訪れないように、この賞を受け取って、イスラエルを支援する結果になることを避けてほしいと求めた多数の手紙が届いたらしい。
イスラエルのハーレッツ紙によると、とくにイスラエルの左翼の女性グループが、ソンタグに授賞の拒否を訴えたようだ。
……(中略)……
そしてソンタグは授賞式に姿をみせた。そしてイスラエルのオルメルト市長はソンタグの授賞祝いの演説で、ソンタグが出席したことは「自立性を証明する」と賞賛した。さらに国際メディアで近東での対立が一方的な報道されていると憤慨し、暴力を始めたのはイスラエルではなくパレスチナであることが無視されていると強調したらしい。
一方ソンタグは有名人が列席している授賞式の受賞スピーチで、イスラエルを手厳しく批判した。イスラエル軍は「過剰な軍事的な暴力を行使している」と指摘し、パレスチナ側の暴力にはまったく言及しなかった。さらに、イスラエルがパレスチナの領土にユダヤ人のセツメルントを建設し拡張する限り、いかなる平和もありえないと警告した。こうしたユダヤ人セツルメントはすぐにも撤去すべきだと指摘した。
さらにこのイエルサレム賞の授与については、「わたしは単独者の声と、真理の複数性で構成される文学の創造のために苦闘しているイスラエルとパレスチナのすべての作家と読者に敬意を表して、この賞を受け取る」と語った。
この演説に、オルメルト市長を除く多くの聴衆が演説に拍手し、ソンタグは「このような同意がえられるとは、予測しませんでした」と述べたという。そして10名ほどのイスラエルが、抗議のためにドアを叩きつけて閉め、ホールから退場したという。ソンタグは長居せず、すぐにガザに向けて出発したようだ。
村上春樹が受賞を受けるのかどうか、受けるとして、どんなスピーチをするのか、注目です。
http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20090125/p1
◇ Jerusalem Prize - Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Jerusalem_Prize
歴代の受賞者リストあり。