Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

談志師匠を少々

◇ 【落語】桂三枝立川談志トーク
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YouTube - 文句を言うにも資格ってぇものがあらぁね
http://www.youtube.com/watch?v=YUdN4SbZ_AA


YouTube - 【立川談志】 落語のまくら
http://www.youtube.com/watch?v=4ANzaKB63VY


立川談志が弟子に教えた、醜い嫉妬の解消法。 - ある編集者の気になるノート

翌日、談春(ボク)は談志(イエモト)と書斎で二人きりになった。突然談志(イエモト)が、
「お前に嫉妬とは何かを教えてやる」
と云った。
「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。本来ならば相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし人間はなかなかそれができない。嫉妬している方が楽だからな。芸人なんぞそういう輩(やから)の固まりみたいなもんだ。だがそんなことで状況は何も変わらない。よく覚えとけ。現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。現実は事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う」

http://aruhenshu.exblog.jp/9943413/


◇ 『赤めだか』立川談春著 - 上田和彦 UEDA KAZUHIKO

「まあ、口調は悪くねェナ。よし小噺を教えてやる。えー、昔から、三ぼうと申しまして、泥棒、つんぼう、けちん坊、この三つの噺をしておりますと、お客様にお差し障りがなくてよいとされております。なるほどその通りで、いくら泥棒の悪口を云ったところで文句を云われる心配はございません、けちな方は寄席へ落語なぞ聴きにおいでになりません」

 淡々とした口調で、談志(イエモト)は、三ぼうの小噺をはじめた。けちの小噺をふたつ、泥棒は三つ。聞いて圧倒された。高座とは全く違って、声は一切張らない。ただ、ボソボソしゃべっているだけだ。普段の談志のようなギャグもないのに、笑いをこらえるのがつらくなるほど面白い。正直に云うと、漫談以外でこんなに面白い談志を見たことがなかった。ショックだった。プロってこんなに面白くできるのに、高座では小噺を演る談志なんて一度も見たことがない。一体この人には、いくつ芸の引き出しがあるのだろう。

十分ほどしゃべって、談志(イエモト)は云った。

「ま、こんなもんだ。今演ったものは覚えんでもいい。テープも録ってないしな。今度は、きちんと一席教えてやる。プロとはこういうものだということがわかればそれでいい。よく芸は盗むものだと云うがあれは嘘だ。盗む方にもキャリアが必要なんだ。最初は俺が教えた通り覚えればいい。盗めるようになりゃ一人前だ。時間がかかるんだ。教える方に論理がないからそういういいかげんなことを云うんだ。いいか、落語を語るのに必要なのはリズムとメロディだ。それが基本だ。ま、それをクリアする自信があるなら今でも盗んでかまわんが、自信あるか?」

 と云って談志(イエモト)はニヤッと笑って僕を見た。鳥肌が立った。

「それからな、坊やは俺の弟子なんだから、落語は俺のリズムとメロディで覚えろ」

 談志の落語の特徴は、古典を語る中で、過去の優れた噺家の語り口をいくつも比較検討した上で、即座に噺の要点を抽出し、談志の語りが過去の噺家に対するコメンタリーとなり、落語がレファレンスを織り込んだ連綿と連なる語りの流れとして構成され、更にその中に批判的な現代性を盛り込んでゆくというものだが、上記のくだりはその秘密をよく伝えてくれている。全ての落語家や画家は、自らのうちに固有の落語史、絵画史というものをもっている。これは、自分の創作にとって必要な落語の(絵画の)歴史ということであり、いわゆる教科書的な歴史とは何の関係もない。芸を盗むとは、先人の発想や技術というものを歴史化して自らの中に取り込むということである。盗むのに時間がかかるのは、自らの中に歴史的な座標軸と、取り入れたことを自分の文法の一部として生かすための感覚や技術ができていなければならないからだ。

http://d.hatena.ne.jp/uedakazuhiko/20080614/p1


立川談春『赤めだか』(扶桑社)
http://www.amazon.co.jp/dp/4594056156
en-taxihttp://www.fusosha.co.jp/en-taxi/)連載の「談春のセイシュン」を単行本化。
帯文は福田和也さん。


立川談春「赤めだか」扶桑社 - うだうだWeblog
http://na-inet.jp/weblog/archives/001087.html


◇ 「「談春、オレよりもうまい」〜立川談志談春会見(1/4)」 - 動画共有サイト毎日動画
http://video.mainichi.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48227968/48227968peevee157041.flv

◇ 「談志、談春の「赤めだか」について語る〜立川談志談春会見(2/4)」 - 動画共有サイト毎日動画
http://video.mainichi.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48227968/48227968peevee157045.flv

◇ 「「守りに弱いんですよ」〜立川談志談春会見(3/4)」 - 動画共有サイト毎日動画
http://video.mainichi.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48227968/48227968peevee157046.flv

◇ 「「高座行かずに神津島に行ったことも」〜立川談志談春会見(4/4)」 - 動画共有サイト毎日動画
http://video.mainichi.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48227968/48227968peevee157051.flv


立川談志 落語のすすめ(1991年)
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◇ [民俗・芸能]立川談志/芝浜 - 葉っぱの〜終わりある日常。
http://d.hatena.ne.jp/kuriyamakouji/20090303/p1


◇ [松岡正剛][町内会]立川談志「童謡咄」 - 葉っぱの〜終わりある日常。
http://d.hatena.ne.jp/kuriyamakouji/20080727/p1


立川談志 - パワーウェブ - 住友建機株式会社
http://www.sumitomokenki.co.jp/archive/power/p-tatekawa/index.html
http://www.sumitomokenki.co.jp/archive/power/

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立川談志ホ−ムページ 地球も最後ナムアミダブツ
http://www.danshi.co.jp/


※過去の談志師匠関連
http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%ce%a9%c0%ee%c3%cc%bb%d6