Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

ブックマーク棚卸し


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◇ book club ゆきのうえ

■2006.3.10

高橋悠治コレクション1970年代」(平凡社ライブラリー)。高橋悠治の70年代の著作からダイジェストした文章が一冊にまとめられたもの。表紙にはピアノに向かう若々しい高橋の姿がある。
音楽のことも、音楽評論のことも、ちっとも詳しくないのでおっかなびっくり読み始めたのだが、「なんだろう?」「なぜだろう?」というシンプルな問いを、これほど実直に、ストレートに、そして丁寧に続ける人は他にはないのではないだろうかと思われるくらい、クリアな文章なのであった。第一章は「ことばをもって音をたちきれ」、第二章は「音楽のおしえ」、第三章は「たたかう音楽」を原典にしていて、理論から実践へと向かう変遷が、私のような初心者にも大まかにではあるが、たどれるようになっている。
いちばんの傑作は「小林秀雄『モオツァルト』読書ノート」という一文で、多分、発表当時にも物議をかもしたのだろうが、あの有名な小林秀雄の文章が、徹底的に批判されている。小林のロマンチシズムや甘ったるい受け狙いがけちょんけちょんにやられているが、批判文にありがちな、ねちねちとした感じがなくって、ばっさりと爽やかなのだ。
「ことば」に頼らずにものを作っている人は、「ことば」の加速度に乗っかってものを言う人にも、「ことば」そのものの甘い響きにも、さぞかしうんざりすることだろう。しかし、高橋悠治は、妬みを一切持つことなく、それが音楽であれ文章であれ、あるいはどんな芸術や人の営みであれ、権威や惰性からはきっぱりと身を離して屹立するものが存在しうることから目をそらさない。
それにしても、「小林秀雄につけてもらった道をいまだに走りつづけている」とか、「まわりくどい文章をもてあそんで何も言わないための「文学」にふけっている」とか、高橋に批判されてからもう30年経つというのに、音楽に関する批評が、ほんの少しの例外を除いて、そこからほとんど状況が変わっていないのが、なんとも哀れ。

http://www.yukinoue.com/diary/2006-03.html
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◇ 雑記 4.12-4.18 - liber studiorum
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◇ 脳とバブル(の話ではない) - Chromeplated Rat
http://schutsengel.blog.so-net.ne.jp/2009-01-13-1
ドクター茂木健一郎関連。
http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%cc%d0%cc%da%b7%f2%b0%ec%cf%ba


◇ 「似非脳科学者」を見分ける基準を考える(追記3件あり) - 大「脳」洋航海記
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◇ [脳[心理学]MR.BRAINと「神経神話」とfMRI - blupyの日記
http://d.hatena.ne.jp/blupy/20090524/p1


北野誠さんのこと - 書籍出版 双風舎
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>>>オフイス・マツナガのブログ日記!より2題
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↓つづく