Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

「ニュー・カラー」−「ニュー」=「カラー」

◇ Ernst Haas Estate
http://www.ernst-haas.com/


◇ エルンスト・ハース Ernst Haas - ギャラリー ときの忘れもの

1921年オーストリア・ウイーン生まれ。大学は医学部に通うが、1947年に雑誌「Heute」誌のカメラマンとなる。第2次大戦のオーストリア捕虜帰還を撮影したフォト・エッセイで名声を上げ、2年間パリで暮らしたあと、1950年アメリカへ移住。ロバート・キャパの勧めで写真家集団「Magnum Photos」に参加。1952年、初めてカラーフイルムを使用し、ライカでニューヨークの街頭風景を撮影。この時の写真は『ライフ』誌に24ページ2部構成で掲載される。ハースはカラー写真でその才能を発揮し、巧みな色彩、ブレ、動きなど多くの手法を用い「エルンスト・ハースの色彩の世界」を確立した。1962年、ニューヨーク近代美術館で個展が開催される。

http://www.tokinowasuremono.com/artist-d07-haas/index.html


MoMA | Exhibition History List

709. Ernst Haas: Color Photography [MoMA Exh. #709, August 21-October 28, 1962]

1133. William Eggleston [MoMA Exh. #1133, May 24-August 1, 1976]

http://www.moma.org/learn/resources/archives/archives_exhibition_history_list#1960
http://www.moma.org/learn/resources/archives/archives_exhibition_history_list#1970


◇ That Eggleston Photograph - Paper Cuts Blog - NYTimes.com

Eggleston, great as he is, did not have the first ever solo exhibition of color photographs at MoMA. Ernst Haas had a solo color show there in 1962.
— Phillip

http://papercuts.blogs.nytimes.com/2009/03/27/that-eggleston-photograph/
コメント欄より。

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木村伊兵衛のパリ / Kimura Ihei in Paris: Photographs, 1954-55 - Osiris
http://www.osiris.co.jp/kimuraparis.html


木村伊兵衛木村伊兵衛のパリ』(朝日新聞社 監修:田沼武能金子隆一
http://www.bk1.jp/product/02685795
http://www.amazon.co.jp/dp/4022502096


エルメスのギャラリースペースで「木村伊兵衛のパリ」展 - 銀座経済新聞
http://ginza.keizai.biz/headline/174/


木村伊兵衛のパリ - ブック・ナビ★書評と雑学と本の総合リンク集

1954-55年にカラー・フィルムで写されたパリ。その色調はフィルムの特性か、レンズの特性か、あの時代のパリの色あいか。はたまた木村伊兵衛の気持ちを映した発色なのか。多少鮮明さを欠くものの繊細な色調の写真を見ていると、鑑賞する側の捉え方に自由度を許容する懐が深い作品が多い。

1954年にはニコンSとライカM3を使いフィルムはコダックとフジのカラー・フィルム。1955年はライカM3とフジのカラー・フィルムで撮影されたもの。フジのカラー・フィルムは昼光でASA10とのことで、写真を撮る側の制約の大きさは想像に難くない。この渡仏時の作品はいろいろな形で公表・出版されてきているが、今回はその作品を一気に写真集としたものである。

カラー写真の位置づけはコマーシャルやポートレートのためのツールという考え方がまだまだ強かったと言われていた中で、パリという素材を前にして、あえてこのカラー・フィルムを使うという挑戦や、現在に比べて外貨規制は厳しく、民間人の海外渡航は原則不可能であった時代に渡仏するという挑戦。そうした取り組みに木村の意気込みの強さを感じるのである。結果として170点のカラー作品を成果として残したわけで、木村の力量を実感できる写真集であると同時に1947年生れの評者にとっては同時代的の感性としては捉えることの出来ない時代であり場所であるにもかかわらず、なぜか皮膚感覚として納得感の残る作品が多いのもこの写真集の特徴である。

http://www.book-navi.com/book/syoseki/kimura.html
http://www.book-navi.com/