Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

田中功起さんの「言葉にする」と「質問する」が更新されています。

◇ with_mizuki_endo_2(言葉にする「遠藤水城さんと話す、その2 約12分」)

二回目セッションでも引き続きレジデンスでのアーティストの生活について。

こんな感じでゆったりと考えてくれているディレクターっていいですね。大概はなにか結果を求められたり、せかされたり、つらいときもあるので。

そして東京とアーカスのある茨城という二つの地域を行き来しながら遠藤くんが感じたこと、大都市の問題。彼が直面していた問題は、ぼくらの直面していることでもあります。

http://kktnk.com/podcast/kotoba/Entries/2010/7/5_with_mizuki_endo_2.html


◇ with_mizuki_endo_3(言葉にする「遠藤水城さんと話す、その3 約17分」)

アーティストとキュレイターとの関係のことをぼくが振ったら、作品に流れている時間にどうアプローチするかってことに興味があると遠藤くんは言います。作品の持つ独特の時間性、それはけっして通常のシステム、美術館の時間には合わないのかもしれない。それならばその「別の時間」について考えてみることが必要である。アーティストが制作のなかで獲得する独特の時間、それをいかにキュレーションするのか、遠藤くんの問いはこうして作品を通して結果的にアーティストに接続されていきます。

遠藤くんがここ数年で個展を企画したアーティストは以下の三人。冨井大裕、橋本聡、曽根裕。

http://kktnk.com/podcast/kotoba/Entries/2010/7/6_with_mizuki_endo_3.html


◇ 連載 田中功起 質問する 4-1:冨井大裕さんへ 1 - ART iT アートイット

まずはぼくの中で気になっている一般的なことを、冨井さんの制作・作品を通して書いてみたいと思います。たとえば、スポンジを積み重ねた立体の作品を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。ほとんどの冨井さんの作品はそれぞれかたまりとしては接着されていません。だから、その場所でその都度、一から組み上げることになる。冨井さんが企画しているCAMPでのトークシリーズ(*1)をUstream(以下ust)で見た(聞いた)んですが、その中で冨井さんは、日用品を集めてどのように組み上げるかという方法を見出した後、その方法を忘れないように紙に書き留めていると話しています。いわば、行為をインストラクション(指示書)として保存する。これは再現可能性というプラクティカルな必要からであると同時に、おそらくコンセプチュアルな意味もある。つまり次にどこか別の場所で再制作をするためのインストラクションであると同時に、基本的には誰でも再現しうるという「保存された行為」の方により着目させるための意図があるんじゃないだろうかと思いました。インストラクションのみを見せる展示をしたことがあるのも、その意味で筋が通っていますよね。冨井さんは「彫刻」という制度・言葉・定義についての問題意識を強く持って制作しているのだけれども、制作そのものはむしろ「行為」の方に強く寄り添っている。

http://www.art-it.asia/u/admin_columns/veQ2kPbm7JgB4szxiToE

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>>>遠藤水城アメリカまで』 発売! - とんつーレコード
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20091206#p3


※過去の冨井大裕さん関連
http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%C9%DA%B0%E6%C2%E7%CD%B5

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koki tanaka works
http://kktnk.com/


※過去の田中功起さん関連
http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%c5%c4%c3%e6%b8%f9%b5%af