90年代カルトの情勢にコミットした社会学者・宮台真司が、大作映画『愛のむきだし』で7分間ノーカットの説教を演じていました。
ところが本編では、最終的な4時間版ではほとんどカット。6時間でも既に削られていたらしい。非常に残念です。
幸いおまけDVDにノーカット版が収録されており、それを観ました。これは宮台さんが実際に即興で作り、一発収録でOKが出たものだそうです。その作りの巧みさに、私は大笑いして、あまりに笑ってしまったので全部書き起こしてした次第です。
もちろん理屈それ自体はバカバカしいのですが、プラトン、アリストテレス、カントと(あからさまな宗教家ではない大学者の)大名行列をまき散らした上で、突然聖書外典の話をもっともらしくねじ込むあたりは、なるほどいかにも新興宗教の手法らしい、手堅いやり口だと思ってしまいました。資料からどういう風に珍奇な解釈をひねり出して教義を正当化するかは、昔の(今やまともだと認められている多くの宗教を含めて)大事な作業の一つですからね。
というわけで、宮台神父(?)のヨタ話を応援するため、スクリプト全文を貼っておきます。
http://d.hatena.ne.jp/gginc/20090810/1249854154
◇ 高橋志臣さんがブログで、園子温監督『愛のむきだし』における僕の似非説教を文字起こししてくれました - MIYADAI.com Blog
映画本編では大幅に削られましたが、DVD版には特典映像として僕の「ゼロ教会神父」としての似非説教の全体(7分間)がアップされています。
実はこの説教、台本には「宮台さんが考える」となっていて、その場で台本を見て絶句しました(そんな台本ありかよ)。
園監督から「あなた方は選ばれた存在であるということを納得させるマインドコントロール的な説教をしてよ」とオーダーされておりました。
本番前に10分間時間を与えられ、即興で考えました。笑えるので読んでください。これは「〇〇〇シズム」によるユダヤ・キリスト教批判の典型です。
カンペはありません。僕のうさんくささの理由の一つはこういう即興能力にあります。こうした能力に必要な集中力はアウェアネス・トレーニングで磨きました(笘米地さん同様)。
だから、いろんな講演やスピーチや記者会見をやってきましたが、事前準備はまったくしません。直前10分間で考えます。そのほうが「良い話」ができるからです。
それでは、お楽しみください(笑)。
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=858
※http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070630
◇ 「愛のむきだし」@東京フィルメックス - Spiral Fiction Notes
http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20081130