デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン（DCPRG）活動再開の続報

◇ 「DCPRG活動再開」広告（1） - PELISSE 菊地日記閲覧ページ

　01年．恐怖と衝撃と快楽を大量装備した1ST ALBUM「アイアンマウンテン報告」を発表、9/11同時多発テロの5日後に正規デビューギグを行った、「戦争とダンス」をテーマにしたマンマシーン・ポリリズム・ファンク・バンド「デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン（DCPRG）」が、三年間に渡る活動休止期間を経て、活動を再開。

　レーベルをP-NINEからEWEに移動することで、キップ・ハンラハン率いるレーベル「アメリカン・クラーベ」との共闘関係を結び、活動再開ギグ（10/9）日比谷野音）には、「世界一早くコンガを叩く男」リッチー・フローレスと「キューバのチャーリー・パーカー」ヨスヴァニー・テリーが来日し、フロントアクトを務める。
　新メンバー、ニューアルバムの予定等は、活動再開ギグまでは発表せず、前情報はこの広告がマックスのまま当日を迎える。

＜公演詳報はこちら＞
10月 9日(土)　日比谷野外大音楽堂　 http://pia.jp/s/dcprg/
10月22日(金)　BOROFESTA2010 　http://borofesta.ototoy.jp/v/top/

＜発売日＞８月２８日（土）　午前１０時発売開始

http://www.kikuchinaruyoshi.com/dernieres.php?n=100812123836

>>>デートコースペンタゴン・ロイヤルガーデン＠YouTube
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20081014#p3

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>>>DCPRG解散

　殴るかわりに、彼女は一枚の紙片に自分の住所氏名を走り書きして彼に渡した。「ほら」と彼女は精いっぱいに皮肉な調子で言い、かぼそい震え声を抑えるために唇を噛んだ。「忘れないで。わたしがいってしまったらすぐこれを細かくちぎることを忘れないでね」
　やがてルチアナは静かな微笑を彼に向け、彼の手を握りしめ、名残惜しげに、「さよなら」とささやきながら彼に抱きついたが、それも束の間で、すぐ背をしゃんと伸ばし、無意識のうちに気品と優雅さとを見せながら歩み去った。
　彼女が立ち去ったとたん、ヨッサリアンは紙片を破り捨て、ルチアナみたいな若くて美しい女がいっしょに寝ながら金をくれと言わなかったのでなんだか大物になったような気になって、反対側に歩いていった。彼はひとりで悦に入りながら赤十字ビルの食堂に入り、やたらに種類の多い異様な軍服を着た何十人もの軍人とまじって朝食をとりはじめたが、突然、服を脱いでいる、服を着ようとしている、それからまたベッドに入ってもピンクの人絹シュミーズを身につけたまま激しく彼を愛撫したり、しゃべりつづけたりしているルチアナ、ルチアナ、ルチアナのイメージにとり巻かれてしまった。ヨッサリアンは彼女の長い、しなやかな、裸の、若々しくピチピチした腕や足を生意気千万にも引きちぎり、歩道の縁石から彼女をいい気になって溝に投げ捨てたという途方もない誤りに気がつき、卵つきのトーストを咽喉につまらせてしまった。彼は早くもルチアナとの別れをひどく淋しがっていた。食堂には甲高い声でだべっている軍服を着た個性のない連中がやけにたくさんいた。彼はまたすぐルチアナとふたりだけになりたいと切望し、そそくさとテーブルから立ちあがると外へ走り出て、自分のアパートメントのほうに急ぎ、溝に捨てた小さな紙の切れっぱしを探したが、それらは道路清掃夫のホースによってすっかり洗い流されてしまっていた。

ジョーゼフ・ヘラー『キャッチ=22』より
http://www.amazon.co.jp/dp/4150401330
http://www.amazon.co.jp/dp/4150401349

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070428#p2

>>>REPORT FROM IRON MOUNTAIN
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070519#p8

※過去の「DCPRG」関連
http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=DCPRG