◇ 千葉雅也 Masaya Chiba (masayachiba) on Twitter
うーん、あるていどアルゴリズミックな詩作原理を考えるか……。
コントラストの問題。
「ぼくは/時間の大伽藍をひとめぐりして」。時間性と「大伽藍」という空間的な表象をくっつける。かつ、大伽藍は〈大げさ語〉で、「ぼく」を異様なヒロイズムへと拡張。
「異国の神々を想いながら/ふかい個人的なためいきをつく」。異国の神々も〈大げさ語〉で、それが「個人的なためいき」の小スケール抒情とコントラスト、「ふかい」が直前の大げささを引き継ぎつつ、「ふかい個人的な」と後続の小スケール性を強調することで矛盾緊張感を強める。
「ぼくは/激しく乱れて/世界全体をゆるがしはじめる/貴女ハ家ニ帰リナサイ!」。「ぼく」と「世界全体」のヒロイックな直結、その後、「家ニ帰リナサイ」の小スケール性、この矛盾緊張感を、最後の「!」の〈ブチキレ性〉付加でムリヤリまとめる。
ナンセンスの生成法にも色々ありますね。じっくり考えてみよう。
うーん。なるほどねえ、こういう飛躍をしかけるのねえ(とキキダダマママキキ『死期盲』を吉増を読んだ目で眺めなおす)。
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◎ 中腰のリズムで Half-rising/half-sitting
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>>>吉増剛造「疾走詩篇 」(現代詩文庫41『吉増剛造詩集』より)
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20060415#p7
※過去の吉増剛造さん関連
http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%B5%C8%C1%FD%B9%E4%C2%A4