2005年の初個展のときに発表したステートメント。
印画紙に印字した文字をさらにカメラで複写してA4サイズでプリント。
写真と同じ展示空間に同様の方法で展示したものです。*1
ちなみに私は、「被写体」「シャッターチャンス」「写真行為」といったふうな言葉を使わないようにしています。
……と、同様に「リアル」「リアリティ」などという言葉も当時から使わないようにしています。
現実というものは確かにあるでしょう。
しかし、その現実というのは仮に人間の五感で捉えたものであったとしても、
「現実そのもの」ではなく、現実から受けた感覚刺激が脳内に現象したものにすぎないという。
つまり、人間であれ、カメラのような機械であれ(結局は人間がそのアウトプットを感覚することになる)、
「現実そのもの」にアクセスすることは不可能だと思っています。*2
◇ Artist Statement - Every Sunday Nobuhiro Fukui
http://www.nobuhiro-fukui.com/frame_statement.html
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>>>「行為としての写真」とか「写真行為」とか
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20090112#p7
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070315#p3
>>>「写真とは何か?」などという根源的な問いは、捏造された疑問符である。
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20090721#p3
>>>マルセル・デュシャンは関係ない
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080317#p1
>>>「ノー・マンズ・ランド」についてのステートメント(600字) ※2010年1月
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20100815#p6