Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

福永大介 インタビュー 2011 - Tomio Koyama Gallery

► このインタビューは、オープニング(1月22日)当日、ギャラリーで行われたアーティスト・トークの模様を編集したものです。


――― 小山登美夫ギャラリーでは3度目の個展となります。これまで福永さんは、モップや掃除用具、タイヤといった、私たちの身の回りにありながらも、普段は目につかない物体をモチーフとして描かれてきました。今回の展覧会では、福永さんの作品にはじめて人物が描かれています。なぜ人物を描こうと思われたのでしょうか。


福永 人物は以前から描きたいと思っていました。今まではどんな人物を描けばいいのかがわからず、いろいろと考えていました。ただ、人物を描くのならば「人間性」みたいなものが表現したいと思ったんです。また、その「人間性」はいつ表れるのか、とも考えました。新作に登場するのは、掃除夫やベッドメイクをする人といった仕事をしている人― 単純に自分のアルバイト先で出会った人たちを描いているのですが、彼等は制服などを着ているので、一見して「仕事をしているんだな」と理解できる。そういった人たちが、休憩中とか労働の合間合間の瞬間に垣間見せるちょっとした仕草に、その人らしさを感じたんです。それがその人固有の表現なのだと思い、制作をしました。

http://www.tomiokoyamagallery.com/interviews/daisuke-fukunaga-interview-2011/
今回の福永大介さんの作品からは、ジェフ・ウォールが扱っている主題とも一部通じるものを感じました。
展覧会は2月26日(土)まで。


>>>福永大介 展「何かを味方にすること」@小山登美夫ギャラリー(7F)
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20110122#p5