佐々木敦さんのツイッターより - Übungsplatz〔練習場〕

今夜はICCでメディアアートと音楽シンポです。僕ははくしょんばかり言ってると思いますが、登壇者一堂大変気合いが入っておるうえに無料でタダでフリーなので是非是非お集まりください。７時からです。せめて明日の半分は来てくれるといいなあ泣笑

んー、何のために早めに来たのか、さっぱりわからんことに。。

無事、展示もちゃんと鑑賞体験出来まして、トークもつつがなく終了しました。ご来場の皆様ありがとうございました。自分なりの問題意識で臨みましたが、なんか場違いだったかも？

トークでは話せなかったけど、メディアアートについて常々思うことは、その制度的なポリティクスだ。つまりメディアアートとして箔付けし、人事権を持つ一握りの人間がいて、そこに群がる自己承認願望と出世欲に満ちた若者たちがいる、という構図。だから彼らは僕にも僕の言うことにも全然関心がない。

しかしまあ、こうゆうことは、ことメディアアートに限ったことではもちろんない。価値判断の基準が明確には存在しないあらゆる芸術表現について言えることだとは思う。

とりあえず言えることは、メディアアートであれ何であれ、僕に誉められても、まったくエラくもなれなければ、ぜんぜん得もしない、ということだ。そして自分としては、このことこそが、佐々木敦の批評家としての最大の長所だと思っている。

僕に出来るのは、君がやっていること、君が作ったものは、僕が考えるには、こういうことであって、そして他の誰がなんと言おうと、僕はそれが大層意味のあることだと信じる、と述べるだけのことだ。これはお墨付きでも求愛でもない。これが批評、少なくともその重要なひとつなのだと、僕は思っている。