Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

放射線被ばく量の計算方法:李玲華・ドイツ重イオン研究所 - サイエンス・メディア・センター

 なお、下記は内部被ばくに関しては考慮していません。文中でも書きましたが、「内部被ばく」と聞くと特殊なことのようですが、私たちは普通の生活のなかでも内部被ばくしています。空気中には放射性物質ラドンがあり、私たちはそれを吸い込むこともありますし、放射能で汚染されていない食物にも、カリウム 40などの放射性物質が含まれているからです。

 あちこちで報道されているような「日本人の年間の放射線被ばく量は平均約1.5 ミリシーベルト(mSv)」という数字は、もともとこのように環境放射線(宇宙放射線や大地などから放出される放射線)からの外部被ばくと、食べ物やラドン吸入などによる内部被ばくを合計した値なのです。

 また、「皮膚につくものは洗い流せるだろうが、空気中の放射性物質を吸い込んでしまったら内部被ばくするのではないか」とご心配される方も多いようですが、これは濃度にともなうリスクの問題なので、放射性物質を吸い込んだ場合の内部ひばくが健康に大きく影響するような状況では、空気中の放射線も相当な量に達していると考えられます。

 ですから、下記の計算はひとつの目安になると思います。

http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1355