【カルバート工法システムの説明】
極めて高線量下の放射線防護及び水素等の爆発防護のため、放射線透過を大きく低減することができるコンクリート又は鉄板で囲まれたもの、即ちどこにでもある土木用コンクリート製ボックスカルバート(四角形状の暗渠)及び船舶用コンテナ(鉄板製)をユニット毎に直列に連結することにより、十分な内部スペースを有する作業通路及び配管通路を頑健なトンネルとして確保できる。これらコンテナとカルバートを直列に接続し延長したものは原子炉建屋・タービン建屋周りのアクセス通路として利用する。被ばくの線量が低いところにはコンテナを、建屋近傍の極めて高線量の場所にはボックスカルバートを連結して延長敷設する。必要に応じてコンテナ及びボックスカルバート内(外側でもよい)に鉛ブロック、鉄板で耐放射線性を高める。カルバート(以下、ボックスカルバート及びコンテナを含む)を敷設することによりカルバート入口は離れた場所に設けることができる。カルバート内には清浄な新鮮空気を送るダクトシステムを設けることは簡単である。
カルバートの始点の一つは福島原発の防波堤内の護岸等とする。海上クレーンによりカルバートを船から陸揚げする。また真水を積んだ船及び大型ポンプを搭載した船から、カルバート内にあらかじめ敷設した配管に原子炉・燃料プール等への注水をポンプアップし配水する。一方、建屋内地下等に滞留した放射性廃液をカルバートに排水設備・排水配管を設け吸引の準備を行う。
http://japannukecrisis.wordpress.com/fukushima-daiichi-proposal/