現代アートの作品を販売して震災の被災地を支援しようと、奈良美智さんや荒木経惟さんなど、第一線で活躍する芸術家たちの作品を集めたチャリティーオークションが東京都内で始まりました。
このオークションは東京都内の８つの画廊が企画したもので、会場の東京・江東区の画廊には、国内外のおよそ１００人の芸術家による絵画や写真、彫刻など１２０点余りが展示されています。このうち、世界的に活躍する現代アート作家、奈良美智さんの「Ａｔｏｍｋｒａｆｔ Ｂａｂｙ」という作品は、奈良さんが、今回の震災や原子力発電所の事故のあとに制作したもので、奈良さんの作品によく登場する鋭い目つきの女の子が、光をまとって立っている様子が描かれています。このほか、荒木経惟さんや森山大道さんなど、人気写真家の作品も展示され、訪れた人たちは用紙に気に入った作品の値段を書いて入札していました。入札した５０代の男性は「世界中の芸術家が被災地のために支援しようと動いているのを知り、自分も協力したいと思いました」と話していました。この「清澄サイレント・アートオークション」は１６日まで東京・江東区の「小山登美夫ギャラリー」で行われ、専用のホームページでも入札を受け付けています。オークションの収益はすべて被災地の支援に充てられるということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110414/k10015314481000.html
