原発機器の点検状況を調べていた東京電力は28日、新潟県と福島県の3原発の全17基で計429機器の点検漏れがあったとする最終報告書を経済産業省原子力安全・保安院に提出した。東電は「機器の健全性は確認しており、安全上の問題はない」としている。
点検漏れがあったのは柏崎刈羽原発(新潟県)で375機器、福島第1原発で33機器、福島第2原発で21機器で、非常用ディーゼル発電機の空気圧縮機や廃棄物処理系のポンプなど。
東電は点検計画表への記載ミスなどが原因とし、「1基あたり数万ある機器の管理を人に頼ったことが無理だった。システム化して再発防止を図る」と釈明した。柏崎刈羽で特に多いのは「中越沖地震の復旧に追われて管理が不十分だったことと、過去の点検漏れも調べたため」としている。
保安院は昨年4月、中国電力島根原発の点検漏れを受け、電力各社に調査を指示し、順次、各原発への保安検査で状況を調べている。今回の点検漏れも柏崎刈羽の保安検査で保安院が発見し、福島第1、第2原発でも調べるよう指示していた。
http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CN/science_environment/417024.html
東電原発事故の直前に報道されたニュース。