◇ 水産物の放射性セシウム汚染の地理的な広がり - 勝川俊雄 公式サイト
http://katukawa.com/?p=4598
◇ 核実験時代と311後の魚の汚染を比較してみた - 勝川俊雄 公式サイト
http://katukawa.com/?p=4549
◇ 「頭と内臓を抜くと、放射能の値が下がる」は本当か? - 勝川俊雄 公式サイト
http://katukawa.com/?p=4584
◇ そもそも内部被曝の限界を上げる必要があったのか? - 勝川俊雄 公式サイト
http://katukawa.com/?p=4526
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◇ 勝川 俊雄 (katukawa) は Twitter を利用しています
「御用学者をクビにして、中立な科学者に答えを出してもらおう」というのは、2つの点で間違えている。1)ほとんどの政治決断は、価値観が絡むので、科学的に正解が導けない 2)そもそも「中立な科学者」なるものは存在しない
被曝は避けるべきだし、20mSvより1mSvの方が良いに決まっている。しかし、被曝を回避するには社会的なコストが必要になる。どこまで被曝基準値を下げるか(どこまでコストを払うか)は、価値観が絡む問題であり、科学者に一意的な正解が導けるわけではない。
ECRRは反核団体だから信用ならんという人は多いのだけど、IAEAだって核推進団体じゃないか。利害関係者を抜いていったら、ピュアサイエンスのひとしか残らないが、彼らは政治的な意志決定には興味ないだろうし、任せて安心とは思えない。
責任者を変えれば問題が解決するわけではない。変えるべきなのは意志決定の枠組。科学者の仕事はあくまで意志決定のための資料を作るところまで。最終的な意志決定は民主的な、透明性の高いプロセスでやらないといけない。