Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

ウィルコ『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』関連*1

◇ 録音したスパイ放送の著作権は誰のもの?(Noah Shachtman 2004年06月25日) - WIRED.jp Archives

オルタナティブ・カントリー・バンドのウィルコは、前作『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』で使ったサンプリング音に関して、イギリスのインディーズ系レコード会社に対して著作権料を支払うことになった。問題となった音源は、いわゆる「乱数放送」──アルファベットや数字を延々と読み上げ続ける謎の短波放送――で、世界各国の情報機関が流しているといわれるものだ。はたしてこのような放送の録音に「著作権」はあるのだろうか。

http://j.mp/zfPZh2


Wilco "Yankee Hotel Foxtrot" - 「楽器」としてのラジオ?! - 片手にラヂヲ♪

タイトルの"Yankee Hotel Foxtrot"は,無線通信でアルファベットを正確に送るときに使う「フォネティクスコード」(日本語で言う「朝日のあ」,「いろはのい」とかいうやつです)で"YHF"を表す言葉です。


"YHF"は,短波で送信されている,イスラエル諜報機関"Mossad"の"number station",つまり暗号数字などをアナウンスする局の1つの名称です。


各種情報によると,メンバーのJeff Tweedyがあるきっかけで,短波の"number station"に興味を持ち,それに触発されたアルバムとのことです。


ちなみに,Tweedyがそんなものに興味を持ったきっかけは,"Music 365"のStephen Dowlingという人物とのインタビューで,Dowlingが持っていたという,諜報機関の送信の録音4枚組CD ("four-cd set of nothing but recorded transmissions intercepted from worldwide intelligence agencies")だとのことです。(このCDって何なのか,ご存じの方,います?)


アルバムも,ノイジーな音が曲中や曲の前後にかぶさり,アルバム全体のイメージをつないでいます。
いかにも,ラジオやコミュニケーションがコンセプトにあるのが察せられます。このサウンドは,ミキサーのJim O'Rourke(プロデューサーとしても高名)仕事っぽいですけど。
アルバムの印象は,強いて言えば,現在形"Radio-Activity",あるいは,落ち込みきった"Sgt. Pepper's"のようでもあります。

http://www.alpha-net.ne.jp/users2/gota/swmusic/wilco.htm
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/gota/swmusic/mscmenu.htm


◇ Yankee Hotel Foxtrot - Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Yankee_Hotel_Foxtrot