以下、目次からの抜粋。
●はじめに
●総論
集団の夢――50年代を貫く歴史的パトス(鈴木勝雄)
[付録]創造のコミューン――異分野をつなぐグループと媒体の変遷(鈴木勝雄、桝田倫広、遠藤みゆき)
●越境する芸術とメディア――50年代の潜勢力
「記録」が準備した公共圏(鳥羽耕史)
「グラフィック」な50年代――試論(林道郎)
実験映画の形成と前衛芸術――アヴァンギャルドからエクスペリメントへ(西村智弘)
●個と運動の相克
民衆版画運動の50年代(友常勉)
土門拳とリアリズム写真――「絶対スナップ」のジレンマ(甲斐義明)
●地方というアポリア
1950年代の写真表現における「地方」――木村伊兵衛と濱谷浩を中心に(土家誠一)
僻地への視線/僻地化する視線――『忘れられた土地』についてのノート(川村健一郎)
●共感の皮肉
静物としての身体、もしくはアンチ・ヒューマニズムについて(大谷省吾)
見える傷、見えない傷――土門拳『ヒロシマ』と他者の痛苦をめぐって(竹内万里子)
●絵画の毒
俗悪の栄え――漫画と美術の微妙な関係(成相肇)
政治の絵画から絵画の政治へ――中村宏の場合(桝田倫広)