20世紀初頭、自然回帰をめざした自由思想家やナチュラリストなどが集まり、理想郷のコロニーをつくり、ベジタリアンやヌーディズムや神智主義などの運動が新しい哲学として発展したことで知られるアスコーナの小高い山「モンテ・ヴェリータ （真実の山）Monte Verità」。そこで1904年に建てられた「カーザ・アナッタCasa Anatta※」を修復し、1981年から、芸術家ハラルド・ゼーマン Harald Szeemannの豊穣を象徴する多数の乳房を持つ女神エフォソスのアルテミス（ディアナ）をテーマにした展示を常設にして公開しています。当時のまま残された建物からは、約100年前にユートピアを求めてこの地に定住した最初のメンバーたちが暮らし、活動拠点とした時代の雰囲気が随所に感じられます。そのほか、敷地内に残された「カーザ・セルマCasa Selma」「カーザ・デイ・ ルッスィ Casa dei Russi」「カーザ・チェントゥラーレ Casa Centrale」「エリザリオンElisarion」、バウハウス様式のホテル、アール・ヌーヴォー様式のヴィラなどの歴史的な建物を訪ねてみるのもよいでしょう。
http://www.myswiss.jp/jp.cfm/culture/museums/offer-museums-Museum_Other-235565.html
