スイス・バーゼル市では、アートの市民への帰属感が強い。
ひとつには、パブリック・コレクションとしては世界最古となるバーゼル市立美術館のコレクションがあることによる。
そして、公共空間での作品設置、つまりパブリック・アートと呼ばれる作品が市内外に多く点在しており、アートが市民の目に触れる機会が多く設けられていることによる。
それだけではない。パブリック・コレクションやパブリック・アートの作品の多くが、多くの個人・団体・企業からの寄贈・貸与作品により形成されており、パブリック性が複層化した相を示している。