僕が夢想するのは、人間の大脳皮質に直接連動するカメラとフィルムのことである。この新型カメラはメガネの大きさと帽子の重さを超えてはならない。常時身に付けていて、からだの負担になるようでは困る。この新型カメラは知覚神経と運動神経に連動しているので、写真家が撮りたいと思っただけで、手を加えなくともシャッタースピード、絞り、フォーカスなどが電気の速さで作動する。視野は超広角から超望遠まで思いのままにズーミングできる。フィルムは、もちろん自動送りで1000枚まで詰めかえなしで撮れる。フィルムは白黒、カラー両用で、白黒のときは網膜の杆状体に、カラーのときは錐状体に感応するようになっている。
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◇ n291: メモ。中平卓馬「とりあえずは肉眼レフで」「わが肉眼レフ ―― ... - Twitter
メモ。中平卓馬「とりあえずは肉眼レフで」「わが肉眼レフ ―― 一九七四・沖縄・夏」はともに1974年。森山大道のエッセーでの初出を要確認。80年代?【「南島」へ/「南島」から(下) | 小原真史 Issue No.50 『10+1』】http://j.mp/16mQiIf