また筆者自身も、「Renewing the Story of CTG: Haruki Tsuchiya’s Lifelong Research on Energy」を発表し、CTG(コンピュータ・テクニーク・グループ)以後、エネルギー研究に一生を捧げてきた槌屋治紀氏の実践を通して、3・11後のこの分野の歴史的意義を問いかける。
発表のなかでは、槌屋氏が元CTGの親友たちとのブレインストーミングで着案し、NECと開発した世界初の電子書籍デジタルブック・プレイヤーが紹介される。1990年代の技術的限界および携帯電話の登場によって電子書籍はいったん挫折したが、今日の電子書籍の元型となる発明は初期コンピュータアートとエネルギー研究に由来する。この事実が、メディアアートと科学技術の歴史において再評価されることを期待したい。
(馬 定延)
http://mediag.jp/news/cat3/5renew-conference-2013-1.html
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