Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

Beatriz Colomina on Architectures and Surveillance - YouTube

http://youtu.be/UuOHtNwspGg


◇ Architectural historian, theorist Beatriz Colomina presents 'Blurred Visions: Architectures of Surveillance from Mies to SANAA'

Beatriz Colomina, a noted author and professor of architectural history and theory at Princeton University, presented “Blurred Visions: Architectures of Surveillance from Mies to SANAA," Jan. 25, 2010 in the Preston Geren Auditorium, located in building B of Texas A&M University’s Langford Architecture Center.
Colomina’s lecture, part of the Texas A&M Department of Architecture Spring 2010 Lecture Series, was co-sponsored by the Melbern G. Glasscock Center for Humanities Research.
Head of the doctoral program in architecture at Princeton University and director of the School of Architecture’s Media and Modernity Program, Colomina’s numerous books and essays examine the representation of architecture in print media, advertising, photography, film and television.
“Boldly interdisciplinary, Dr. Colomina offers an insightful and entertaining reading of visual culture through the lens of architectural history and theory,” said Sarah Deyong, assistant professor of architecture at Texas A&M and chair of the department’s lecture series.

http://vimeo.com/9010314


◇ A.UD Lecture Series 2012-2013: Beatriz Colomina - YouTube
http://youtu.be/HTHL5m-KuEg


◇ AT1 - Beatriz Colomina (audio)
http://vimeo.com/42792813


◇ Mark Wigley, Beatriz Colomina Lecture - Staedelschule Architecture Class (SAC) Lecture Series - 2012 - YouTube
http://youtu.be/8Fh7yPMChII


◇ Beatriz Colomina - Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Beatriz_Colomina


ビアトリス・コロミーナ - Wikipedia

ビアトリス・コロミーナ (Beatriz Colomina) は、スペイン生まれのアメリカ合衆国の建築史家、建築理論家。プリンストン大学建築学部教授。バルセロナ建築大学卒業。同大学よりPh.D
1982年にコロンビア大学にスペインからやって来たのち1988年にプリンストン大学に移り、同大学にメディアと近代というプログラムを設立した。 建築や近代諸組織の表象の問題、とりわけ出版、写真、広告、映画、テレビの諸問題について書いてきた。『アッサンブラージュ』、『ダイダロス』、『グレイ・ルーム』の編集委員


主要な著作

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%8A


◇ 「マスメディアとしての近代建築」/ビアトリス・コロミーナ - ARCHI-BOOKs

アーカイブ
この本の前提条件となる部分である、
アドルフ・ロースコルビュジエアーカイブの対照的な扱い方の違いについての説明がなされる。

ロース:アーカイブを残さない。
コル:過剰にアーカイブをのこす。

後にこの差が各人がメディアをどのようにとらえて、処理したのかという違いにつながる。

加えて、近代化のなかで建築出版、展覧会、雑誌などのメディアがより力をもち建築の存在位置がより非物質的なものになっているという示唆がなされる。


【都市】
鉄道の普及と写真の普及の状況が重ね合わせて説明される。
鉄道の普及により場所が商品になり消費の対象になってしまう。結果、各都市は「場所性なき場所」となり地域性の意味でのローカリティがほぼ消滅する。
写真も同様に、建築の場所性を無視するものであって、建築を商品化してしまう。

この流れで、敷地はどこでもよくて、コンセプトをそのまま具現化して立ち上げるという近代的設計スタンスへ移行したことが認識される。

現代において、ローカリティへの回帰が叫ばれているが、(ローカリティがすでに喪失したという前提にたつとき)その理由というのが何なんでしょ?って疑問があがるが結論が出ないまま次章へ。


【写真】
コルと写真との関係性。
コルは写真をそのまま写真として使うのでなく、自分の理論やコンセプトを強めるためのツールとして使う。
たとえば、傾斜地にたつ建築において、その敷地を写真のフレーム外に押しやることによって建築をより自立したオブジェとして表現する。
さらに、写真にペン入れをして強調したい箇所を目立たせるなどの表現も行なわれる。

ここで現代との写真の扱われ方にギャプを認識する。
今、建築雑誌などに加工された写真が掲載されていたら問題になるわけだが、近代では加工写真が受け入れられている。
この理由に関しては、結論がでず。

ロースは写真を建築の可能性を破壊するものとして批判する。

ここで、コルとロースは写真を批判的にとらえるというスタンスは共通していることがわかる。
ただコルの方はロースより一歩踏み込んで写真を加工し利用するしている。


【広告】
コルのメディアの利用法について。
コルは自身の刊行する雑誌「レスプリ・ヌーヴォー」で工業製品と建築を等価に扱う。
そうすることで、あたかも自身が設計した建築が工業生産品であり、消費者により身近なものであるというイメージを植え付けようとした。

このように、メディアを肯定的にとらえ、うまく利用するスタンスがわかる。

この章で面白かったのは、デュシャンの話。
大量生産オブジェに著名をほどこすことで、アーティスト個人の創造物でないにも関わらず、アート・マーケットで商品として受け入れられる。
この現状を見据えて、デュシャンは、もはや美術作品の質よりも著名の方が意味をもつことを語る。


【美術館】
メディアがより強大な力を持ち、美術館もメディアに取り込まれてしまう。展覧会はまさに巡回する広告となる。
コルはこれを利用し保守的な中産階級家庭まで市場を広げようとしたことが書かれる。


【室内】
ロースの住宅について。
ロースは住宅を閉じたものとして扱う。開口も採光をするためのものであり外部をみるためのもではない。
そして、住宅は視覚のほかに身体性により成り立つという観点から、ロースは写真が自身の設計した住宅を表現するためには不適切であることを説く。


【窓】
ロースと逆にコルは窓を外部をみるための機械として定義する。窓がレンズなら住宅は自然を向いたカメラである。
また「全作品集」における写真の使用例が紹介されるが、コンセプトの徹底された表現がなされている。
そして、先に設計をして条件が合うところに建築を置くというコルの設計観は時代を象徴するかのよう。



全体の大きな流れとして、コルビュジエとロースの対照的なアーカイブの扱い方が、すなわち近代化(メディア化)への対処の違いであることを示している。

ロースはメディアを批判的にとらえ、拒絶する。コルビュジエは、メディアを批判的にとらえた上で、利用する。

他の同時代人もロース同様メディアの扱い方に関してはあまり積極的ではなかったのかもしれない。

コルビュジエが他と頭一つ抜けている理由の一つがメディア戦略だこということが明らかになりました。

http://archibook.wiki.fc2.com/wiki/%E3%80%8C%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E8%BF%91%E4%BB%A3%E5%BB%BA%E7%AF%89%E3%80%8D%252F%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%8A