Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

再録(http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080824#p9) ※http://d.hatena.ne.jp/n-291/20060430#p5

倉石信乃「監視の現在+ウォーカー・エヴァンズの超越」より+α

すなわち、都市には誰一人として「撮影する」者がおらず、代わりに万人が防犯カメラによって「撮影される」こと。そして写された自分の画像を誰も見たことがないということ。(中略)かくしてストリートから写真家が消える。都市から真の写真家が消え、無数の機械と「演出」家が浮上する。都市は語の正確な意味で劇場とみなされ、そこは現実ではなくなり、現実は監視される対象の別称となる。

http://www.amazon.co.jp/dp/4336046565
http://www.bk1.co.jp/Sakuhin.asp?ProductID=2531799
国書刊行会『写真との対話』所収。




◇ 株式会社エーディエス、動画配信のパイオニア|監視システム|動画配信サービス|ADS|柏市

(独)産業技術総合研究所の技術を導入して開発しました。従来のモーションセンサーとは異なり、監視カメラ映像から異常な動作を画像解析で自動検知、異常動作が起こると”警報を出す” ”警備員に通報する” ”そのときだけ高画質で録画する”など様々な対応が可能です。

正常動作の特徴を学習、統計処理で正常でない動作を異常と定義
一定の時間”正常な動作”を学習します。動作の特徴は(独)産業技術総合研究所が開発した特殊な画像解析手法で数値化することができます。正常動作の数値の分布を解析、統計処理で分布から外れたものを異常と定義します。画像解析でよくある異常動作の学習ではないので、異常動作の対象に制限がありません。
また追加学習も簡単に行えます。従って当初予期しない動きが正常であっても、追加学習で対応可能です。

http://www.adscorp.jp/kanshi/index03.html


◇ 監視社会における「正常」とは - 【海難記】 Wrecked on the Sea

追記鈴木謙介の『〈反転〉するグローバリゼーション』asin:4757141564、公共空間の私事化=民営化(プライバタイゼーション)をめぐる議論が出てくる。この本は社会学者としてのチャーリーの「魂」の在処がわかる快著だと思う。実際、この本で言われていることは、私がここしばらく考えていたことと、かなり重なるところがある。

以下、「公共空間の私事化」について触れている一節を引用しておく。

市場化されたセキュリティは、それが社会の中に浸透していくことで、公的領域を私的なセキュリティ空間へと読み替えていく作用をもっている。このことが問題なのは、治安活動が担っていた、社会的なものと反社会的なものを区別するという権力が、民間の手に委ねられることになるからだ。ゲイテッド・コミュニティの場合、その区別は、犯罪者(とその予備軍)の外側への排除(逆向きに見れば内向きの閉鎖)という形でなされていたが、むしろわが国のように国土が狭いという条件の下では、「問題あり」と見なされた存在は、社会のあらゆるところから排除されていくーーすなわちその存在を認められなくなるのである。

それにしても、このエントリーにこんなに反応があるとは思わなかった。

http://d.hatena.ne.jp/solar/20070501#p1


◇ 離れても安心見守りサービス(WBS 特集 20070617) - 高感度ビジネスマン?のWBSウォッチ
http://noysn08.tvblog.jp/001/2007/06/wbs_20070617_ccd7.html


◇ 車載カメラ - 監視社会WATCHER’S BLOG

これって、事故の記録じゃなくて、ドライバーの監視に目的がすりかわっていってしまっているように読めるのだけれど・・・。私が、トラックやタクシーのドライバーだったら、この機能は勘弁である。

しかも、どうも以下を読むと、こうしたおそれって、単なる杞憂じゃないようなのである。

http://d.hatena.ne.jp/eyes_ubiquitous/20070615/1181988246


◇ 広告から見られる日 - 監視社会WATCHER’S BLOG

 街中に設置されたカメラというと、犯罪抑止あるいは記録のための監視/防犯カメラが真っ先に思い浮かぶが、どうも世の中それだけではすまないご時世のようだ。cnetのニュースから。

>>「顔認識をマーケティング活用 広告にカメラ取り付け性別・年齢をデータ化」

 体の一部の特徴から個人を特定する生体認証のひとつである「顔認識技術」をマーケティングや広告宣伝に活用する動きが広がっている。本来はセキュリティーシステムに使われる技術だが、商業施設内などの広告に取り付けたカメラで、前で立ち止まって広告を見た人の性別や年齢を識別しデータ化。効果的な売り場のレイアウトや広告宣伝に生かす仕組み。IT(情報技術)各社が相次いでシステムを開発し、売り込んでいる。

 NECは昨年、広告に取り付けたカメラで顔認識技術で性別や年齢を識別しデータ化するシステムの販売を始めた。

 システムを導入した商業施設は「何歳くらいの男性あるいは女性がいつどこの広告をどれくらいの時間見たか」などを把握。このデータを基に、ターゲットの客層が多い場所に商品を配置するなど売り場をレイアウトできる。

 さらに同社は客層データと電子広告モニターを連動させるシステムを今年度中に開発し商品化する予定だ。
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20372839,00.htm

広告は見るものと思っていたが、広告から見られる日が来ようとは・・・。

http://d.hatena.ne.jp/eyes_ubiquitous/20080512/1210598867