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【ニュース】「バーネット・ニューマン 十字架の道行き」展 ゲストキュレーターに大島徹也氏 | Art Annual online

来年3月にMIHO MUSEUM(辻惟雄館長)で春季特別展「バーネット・ニューマン 十字架の道行き」が開催されるのに伴い、メディア向けセミナーが11月17日に東京・大手町で開催された。

セミナーには辻館長のほか、同展を担当するゲスト・キュレーターの愛知県美術館主任学芸員・大島徹也氏、春季に同時開催される「曽我蕭白『富岳図屏風』と日本美術の愉悦」を担当する同館学芸員・岡田秀之氏が出席。来春に開催の2つの展覧会について、セミナー形式で詳細を紹介した。

バーネット・ニューマン 十字架の道行き」展はジャクソン・ポロックマーク・ロスコらとともにアメリカ抽象表現主義の中心的存在として知られるバーネット・ニューマン(1905〜70)の後期連作であり、傑作として称される「十字架の道行き」14点および「存在せよ Ⅱ」を日本で初めて公開するもの。辻館長は今展実現の経緯について、「通常、ワシントン・ナショナル・ギャラリー(以下NGA)に展示されている同作だが、このたび同館のリフォーム休館にあたり、館から直接展示の打診があり、実現に至った。またNGAとMIHO MUSEUMは設計が建築家I.M.ペイであるという共通項があり、今展実現のきっかけの1つともなっている。また作品に必要な保険料もNGAが全額負担となる」と説明。またゲストキュレーターを招へいしたことについて「当館は現代美術、特にニューマンに詳しい学芸員がいない。そこで大原美術館館長の高階秀爾氏に紹介してもらい、大島氏にお願いすることになった」とした。

今回、ゲストキュレーターとして展覧会を担当する大島氏は愛知県美術館主任学芸員として2011年〜12年にかけ同館で開催された「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」(東京国立近代美術館に巡回)を企画。その功績が認められ、第7回西洋美術振興財団賞・学術賞を受賞している。

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