Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

フーゴ・バルについて - フロスティッドグラス

●時代からの逃走 ダダ創立者の日記
 フーゴ・バル著/土肥美夫・近藤公一共訳
 みすず書房/1975年12月初版
 ISBN4-622-01566-8
 装丁者名記載なし


<かれは哲学者、小説家、キャバレーの芸人、詩人、ジャーナリスト、そして神秘家であった。>——ハンス・リヒター

 
『時代からの逃走』——故国ドイツから脱走し、自ら創りだした“ダダ”運動からもいちはやく抜け出し、あろうことか大恐慌時代すら待たずにこの世から早々におさらばしてしまったフーゴ・バルの、あまりにも有名な一冊。わたしはつい最近になってようやく手に入れ、たいへん興味深く読み終えました。この本はダダ誕生前後の活動の記録として第一級の史料なんですが、ダダ以外について書かれた、同時代のドイツに対する思想的・哲学的な思索や、宗教や神秘主義に関する言説などについては、わたしには難しすぎてとうてい歯がたちません。それでもたいへん興味深い人物であることにかわりはないので、わたしなりにバルについて知り得たことなどをつらつらと書いてみます。以下、ちょっと長い文章になるかもしれません。

http://www.geocities.jp/utubotique/DADA/ball_1.html


◇ 踊る阿呆を、観る阿呆。: フーゴ・バルの逃走と闘争
http://www.tongariyama.jp/weblog/2009/11/post-9fcc.html