◇ 7億7千万円。世界一高値のついたオーストラリアの写真家、ピーター・リクの写真 「ファントム」 : カラパイア
アンドレアス・グルスキー、シンディ・シャーマン、ジェフ・ウォールなどとともに、リクはもっとも名声を確率した世界のカメラマンの仲間入りをした。彼らは皆、写真の概念の限界を破った高名なアーティストで、世界中の有名なギャラリーで展示会を開いている。彼らの高額な作品はオークションで売られることが多い。
今回、リクの1作品で7億7千万円という破格の売り値になったわけだが、これまで名前を知られていなかったアーティストがどうしてこんなことを成し遂げられたのだろうか?
それは、アーティストにしては珍しい売り込み手腕から始まった。リクは「From The Edge」というテレビ番組に出たり、タイムズスクエアのジャンボトロン(ソニーの巨大ディスプレイ)で大々的に宣伝したりした。
ガーディアンの美術評論家ジョナサン・ジョーンズは、リクの『ファントム』はアートというより写真における技術の役割が向上していることを示していて、彼の作品はひとつのレッテルでは分類できないと語る。
オーストラリアのミック・ギャラリーのメーガン・ディックは、リクの制作の質と想像力はすばらしいと語る。アートは言葉ではなくアイデアに左右されるが、リクのそれはアートとしての質ではないという。彼のように対象をありのままに解釈すると、風景写真はアートというより、事実の領域になる。
どういうわけか、リクの作品はとても高値で売れる。確かにデスクトップやスクリーンセイバーにするにはすばらしいが、それが数億円もするのだ。確かにアートの価値というものは計り知れないものがある。単に法外な金額がついているからという理由で、法外な金額を払う金持ちもいる。それにしても写真一枚に7億7千万円とは、仰天びっくりの世界だ。
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◇ Peter Lik - Google 検索
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