Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

void+映像プログラムvol.1 映像&トークショー「ジグザグな視線」

本日より毎週金曜開催
http://www.voidplus.jp/index.php

日時:5月11日(金):石田尚志
     18日(金):三宅流
     25日(金):大山慶和田淳
   6月 1日(金):狩野志
開場―19:30、上映―20:00〜、トーク―21:00〜


入場料:
1回券_1,000円(1ドリンク付)
通し券_2,500円


開場:void+
   港区南青山3-16-14
詳しい地図はこちら↓
http://www.voidplus.jp/access_en.html


【コンセプト】
現在、映像表現はますます多様化に向かっている。その多様な映像表現のあり方を、作品の上映と作家によるトーク(聞き手:西村智弘)で紹介するのが『ジグザグな視線』である。ここでは、あえてタイプの異なった作家を集めている。ドラマもあれば、ドキュメントもあり、アニメーションもあれば、ビデオアートもあるだろう。しかし重要なのはジャンルではなく、新たな視点によって映像作品が制作されていることである。
「ジグザグな視線」とは、物事を当たり前に眺めないことである。現在の複雑な世界を捉えるには、ストレートな視線では不十分なのであって、ときには屈折した視線をもつことも必要である。ジグザグな視点は、わたしたちの生きている日常をそれまでとは違ったかたちで捉え直し、世界を新たに発見することを促すものである。今回紹介する作品は、わたしたちに新たな視点の発見をもたらすだろう。


【作家解説】
●石田尚志(いしだたかし)
抽象絵画の制作プロセスをアニメーションの技法で撮影する作家。手描きによる線がうごめき、複雑にからまりあって、無限の宇宙をつくりだす。絵画と映像と音楽の融合。
上映作品:『絵巻』(1995)、『絵巻その2』(1996)、『部屋/形態』(1999)、『フーガの技法』(2001)、『椅子とスクリーン』(2002)。
略歴:1972年東京都生まれ。トロント国際映画祭ロッテルダム国際映画祭など国内外の多くの映画祭、ウォーカー・アート・センター(アメリカ)などの美術館で発表。インスタレーションや他分野の表現者とのライブセッションにも積極的に取り組む。第18回五島記念文化賞美術新人賞


●三宅流(みやけながる)
一貫して身体的パフォーマンスにこだわり、人間の行為そのものがもつ独自な感性を静謐な時間のなかにあらわす作家。最近は、ドキュメンタリーの制作も手がける。
上映作品:『蝕旋律』(1998)、『白日』(2003)
略歴:1974年生まれ。『蝕旋律』でイメージフォーラムフェスティバル入賞、キリンアートアワード入賞。国内外で上映を行っている。現在は、愛知芸術文化センターオリジナル映像作品のため、東北を舞台にしたドキュメンタリーを制作中。


大山慶(おおやまけい)・和田淳(わだあつし)
いまもっとも期待される二人の若手アニメーション作家による短編集。いずれもシュールな世界を展開する作家だが、大山は生理的な不気味さを、和田は飄々とした軽さをもつ。
上映作品:大山慶『NAMI』(2000)、『ゆきどけ』(2003)、『診察室』(2005)。和田淳『蠕虫舞手』『子供の廻転の事』『係』(2004)『やさしい笛、鳥、石』『鼻の日』(2005)『そういう眼鏡』(2007、新作)。
略歴:大山慶:1978年生まれ。「診察室」がBACA-JA最優秀作品賞、学生CGコンテスト最優秀賞、アルスエレクトロニカ佳作などを受賞。カンヌ国際映画祭監督週間、ロッテルダム国際映画祭、香港国際映画祭などに正式招待/和田淳:1980年生まれ。『蠕虫舞手』でASK?映像祭大賞受賞。『鼻の日』でイメージフォーラムフェスティバル、ノーウィッチ国際アニメーションフェスティバル入賞。


●狩野志歩(かのうしほ)
何気ない光景のなかに映像でしか存在しえない独特の空間と時間をつくりだす。海外での評価が高い作家である。今回の上映に合わせて新作ビデオとインスタレーションを発表。
上映作品:『揺れる椅子』(2000)、『お香』(2002)、『Wave』(2005)『赤い花』(2002)、『アトリエ』(2006)、『タイトル未定』(2007)。
略歴:1974年東京生まれ。武蔵野美術大学パリ賞、メディアシティフェスティバル優秀賞の他、フレノア現代美術スタジオ、ブカレスト国立現代美術館、WRO03GLOBALICA国際メディアアートビエンナーレオーバーハウゼン国際短編映画祭、トロント国際映画祭など多数出品。